眩しい、眩しすぎる! キラリと光る才能を持った若手バンドは数多くいるけれど、ここまで光り輝く1stフル・アルバムをガツンと提示できるバンドは、そうそういないと思う。メンバー全員20歳の4人組ガールズ・バンド、ねごと。蒼山幸子(Vo・Key)の伸びやかなハイトーン・ボイス、オルタナティヴでシャープなサウンド、ドリーミーで浮遊感ある歌詞世界――と、ただでさえキラキラと透明感のある音楽性を持った彼女たちだけど、本作の輝きはもっと深い。とにかく一つ一つの音がバラバラな方向に向かって自由に飛び交っている。そして歌詞には、これまで通りの無邪気でファニーな言葉と同時に「孤独」や「悲しみ」といったダークな言葉もふんだんにちりばめられている。つまり、音と音/闇と光などの相反するふたつのエナジーが火花を散らし合うことで、強烈な光が生み出されているのだ。しかもそれが意識的ではなく、あくまで本能で行っているような軽やかな空気感がいい。デビューから僅か9ヶ月。たくさんの可能性を秘めたバンドだけに、このまま枠に捉われず奔放に突き進んでいってほしい。(齋藤美穂)