SISTER JETならではの向き合い方

SISTER JET『ロックンロール発電所』
2011年08月10日発売
SINGLE
SISTER JET ロックンロール発電所
震災以降、暗く沈んだ日本にロックンロールで光を!という意志のもと、オリジナル曲2曲と洋楽カバー2曲の4曲構成でリリースされるSISTER JETのニューシングル。『ロックンロール発電所』というタイトルにふさわしい、ビリビリと心を震わす陽性なロック・チューンばかりが収められている。被災地に祈りを捧げるよりも、陽気に歌い踊って笑顔の数を増やしたい。そんな気概に満ちた楽曲は、そのどれもが幸福も哀愁もシンプルなギターサウンドに乗せてパンキッシュに解き放ってきた彼らの真骨頂。チャック・ベリーの“ジョニー・B.グッド”を「停電」をテーマに日本語訳した4曲目には、特に明確な思いが込められている。3曲目“Pirates R.O.C.K.”はケンスケ(Dr・Cho)作曲による初のナンバー。グラマラスなメロディが不敵にグルーヴしていく曲調は、ワタルS(Vo・G)が手がけてきた少年性あふれる甘美な曲調とは一味違ったキャッチーさがあって面白い。今この時代に自分たちのロックに何ができるか。その問いに向き合い、より強固になった彼らの芯と新機軸が提示された1枚だ。(齋藤美穂)
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