シュ&ザックの脱退を招いたバンド内の混乱を示す警鐘のようなものだったし、それを踏み越えたヘイリー/ジェレミー/テイラーだからこそ提示し得る意志と覚悟の音が、セルフ・タイトルを掲げた今作には凝縮されている。リード曲=M2“ナウ”でのヘイリーの絶唱は一瞬一瞬生命力を極限炸裂させるような熱量に満ちているし、ヘヴィな音像のダイナミズムは混沌ではなくバンドの進むべき道を照射するように逞しく響いてくる。M4“デイドリーミング”の爽快な疾走感。M12“プルーフ”のパワフルな躍動感。そして、インタールード含め17曲に及ぶ今作を締め括る壮大な楽曲を、3人の新生パラモアは“フューチャー”と名付けた。かつてカラフルなパンク感と表裏一体に存在していたノー・フューチャーな焦燥感はここにはない。新しい扉の向こう側の景色を自ら描いてみせた力作。(高橋智樹)
道は見つけるのではなく作るもの
パラモア『パラモア』
2013年04月10日発売
ALBUM
シュ&ザックの脱退を招いたバンド内の混乱を示す警鐘のようなものだったし、それを踏み越えたヘイリー/ジェレミー/テイラーだからこそ提示し得る意志と覚悟の音が、セルフ・タイトルを掲げた今作には凝縮されている。リード曲=M2“ナウ”でのヘイリーの絶唱は一瞬一瞬生命力を極限炸裂させるような熱量に満ちているし、ヘヴィな音像のダイナミズムは混沌ではなくバンドの進むべき道を照射するように逞しく響いてくる。M4“デイドリーミング”の爽快な疾走感。M12“プルーフ”のパワフルな躍動感。そして、インタールード含め17曲に及ぶ今作を締め括る壮大な楽曲を、3人の新生パラモアは“フューチャー”と名付けた。かつてカラフルなパンク感と表裏一体に存在していたノー・フューチャーな焦燥感はここにはない。新しい扉の向こう側の景色を自ら描いてみせた力作。(高橋智樹)