サマソニで絶対観るべき新人の一組、チャーチズ。一昨年あたりからの80s／シンセポップ流行りの最終地点とも言える突き抜けたエレポップがこのトリオの持ち味といえる。可愛い女の子をフロントに据えたエレポップはこれまでに何百パターンもあったわけで、なぜ今これをやるのか？という必然性がなければいけない。その点、グラスゴーが誇るインディ・バンド＝エアーエオグラムとトワイライト・サッドで演奏していた男子2人が夢と野望を託したプロジェクト……という図式ですでに合格の予感がする。というか、ヴォーカル：ローレンちゃんの可愛いルックス＆ヴォーカルと相まって半端ないインパクトを放っている。『BBCサウンド・オブ』のショートリストをはじめ新人レースにも引っ張りだこだが、そのバズをアメリカでも加速させるきっかけとなった〝リカヴァー〞、エレポップにおいて必要不可欠の「メロディの強さ」、「シンプルでありながらチープにならないビート」、「メランコリックなエモーション」のすべてを備えた新曲〝ガン〞などを収録した日本デビューEP。アルバム・デビューは秋とのことで、引き続き注目を！（羽鳥麻美）