しぶとく、でっかく生きつづける

モグワイ『レイヴ・テープス』
2014年01月15日発売
ALBUM
モグワイ レイヴ・テープス
アイスランドのシガー・ロス、カナダのゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラー、日本のMONOらに先駆け、「ヘヴィかつディープ、でもどこか爽快でポップな面もあるインストゥルメンタル・(パートが最も印象的な)ロック」の世界的拡がりに大きく寄与したスコットランドのバンド、モグワイ。約3年ぶりのオリジナル・アルバムだ。前作タイトルで示された『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バット・ユー・ウィル』スピリットもばりばりに活きてるどころか、今度は『レイヴ・テープス』! いいね!

前作にひきつづき、旧友でもあるケミカル・アンダーグラウンド主宰者ポール・サヴェージが参加。今を時めくチャーチズのメンバーがその周辺人物であることは、周知の事実。不思議なことに、これを聴いて、表面的音楽性こそまったく異なるものの、チャーチズと共通する部分があると感じた。「モダニズムからの逃避を志向しないゆえに、多少なりとも暗いものになってしまう近未来感覚」。これは明らかに新展開だ。(中心人物は昔から)ハゲ親父のくせに、いつまでたっても隠居しない。素晴らしいぜ、まったく。(伊藤英嗣)
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