21世紀のポップ・メタル

デッド・バイ・エイプリル『レット・ザ・ワールド・ノウ』
デッド・バイ・エイプリル レット・ザ・ワールド・ノウ
結成時からフロントを務めてきたヴォーカリストが脱退したものの、新メンバーを迎えて完成させたサード・アルバム。ギターとキーボードを(かつては歌も)担当するポンタスがメインでプロダクションを務めているためか大きな変化はない。ただ面白いのは、ポンタスも過去1度辞めており、前作では準メンバーみたいな立場で参加していたことだ。打ち込みがベースの(時にはオートチューンまで使用)ポップな作風にも表れている通り、いわゆるバンド的なあり方とは少し違う、ボーイズ・グループとの中間的な位置にある存在と言ってしまいたくなる。去年ラウドパークでベビーメタルを見たとき、生バンドで演ってるのに出音のデジタル感が非常に強くて興味深かったが、デッド・バイ・エイプリルが2009年のラウドパークに出演した際に観ていたら、おそらく同じような感触を得たのではないかと想像する(批判ではありません)。アニソンに使われてもおかしくない印象もあるし、メタルを取り入れたJ-ロック/J-ポップとも近しいものも感じた。一般リスナー層に「洋楽のきっかけ」となるべく食い込んでいってほしい。(鈴木喜之)
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