ねごとのクリエイティヴィティの爆発は、一体どのような力学で、どのような化学反応を起こしてこうなっているのか、傍目には神秘的でそこが彼女たちの面白さに直結している。ロック・イノヴェーションとポップ・センセーションを同時に鷲掴みにしたかと思えば、直近のシングル『シンクロマニカ』ではメンバーがそれぞれに遊び心を込めまくった限定盤を作ったりした。「音を楽しむ」という言葉通りの意味での商用音楽の創造。それが許されるレヴェルにまで自分たちを追い込むという緊迫感も含めてだが、重要なのは間違いなくそこに、「バンドだから」という根拠が横たわっていることだ。
メンバー全員が作詞に携わったミニ・アルバム。先の“シンクロマニカ”は含まれていないが、ヴィヴィッドかつダイナミックに躍動するバンドの姿が落とし込まれている点では、確かにポスト『シンクロマニカ』の現在地だろう。この6曲の「バンド感」は間違いなくねごと史上最高だ。ライヴ現場からのフィードバックも多いはず。真夜中に現実と非現実の境界線を揺るがす、そんな4人の、前傾姿勢のままの最新発明だ。(小池宏和)