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2016年10月12日(水)、3年ぶりにリリースされるillionのセカンドアルバム『P.Y.L』。野田洋次郎が、サンプリングとトラックメイキングという、これまでとは全く違う手法で生み出した、とても抽象的で創造性の塊のような音楽だ。そもそもillionは東日本大震災が起きた後の行き場のない気持ちをきっかけに始まった。『P.Y.L』は、『UBU』の精神的な拠り所的な意味合いとは大きく変わり、なんの制限もない、自由に音と戯れる実験的な探求の場のようだ。野田洋次郎の、膨大なインスピレーションとクリエイティヴィティが、むくむくと羽ばたいている。ロングインタビューの一部を、発売に先駆けてお届けする。
『君の名は。』って劇伴は、無尽蔵にオーケストレーションが、ほんとに好きに作れて。次にどこに自分が向かうかっていった時に、ちょっとヒップホップ的な、リズムをまず作って、サンプリングとトラックメイキングっていう手法というか。新たなおもちゃを見つけてしまって
RADではずっと言葉を費やしてきた側というか。あとやっぱり音楽を構築してきた側だし。でも天邪鬼なもんで、やっぱり違うところに行きたいっていう夢がずっとあった
今回のアルバム全部、音から引っ張られてるんで。意識的に何か書こうってことはなくて。音が求めてる歌詞に全部してこうっていうのがすごいあって
RADがどんどん開いていけば開いていくほど――だから今すごくRADもいいんですよね。すげえなって曲がいっぱいできてって。だから余計にもう片方の曲が際立ってきて。おもしろい
インストのアルバムも作れるかもしれないし、すべて全員ゲストボーカルのアルバムもあり得るなと思うし。illionはなんだってあり得る場に常にいてくれれば、また自分にとっても帰れるというか、そういう場所があるってだけで余計に開けるっていう気もする
スタイリング=藤本大輔 ヘア&メイク=須田理恵
続きは2016年9月30日(金)発売のロッキング・オン・ジャパン11月号で!
- ROCKIN’ON JAPAN 2016年11月号
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●illion 野田洋次郎2号連続インタビュー後編。新たなる挑戦の結晶――3年ぶりのアルバム『P.Y.L』を語る!
- ●雑誌コード:09797-11
- ●発売日:9月30日
- ●定価(税込):619円+税