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勝負と友情のスプリットシングルに込めた思いとは?
KANA-BOONとシナリオアート、共に関西出身の同世代でレーベルメイトでもある彼らが、11月11日にスプリットシングル『talking/ナナヒツジ』をリリースする。10月30日発売の『ROCKIN’ON JAPAN』12月号では、「スプリット」という、共同戦線であり、両者での勝負という意味もあるシングルに込めた思いを、谷口鮪(KANA-BOON)、ハヤシコウスケ(シナリオアート)それぞれに訊いたインタヴューを掲載。ここでは、2バンドでの撮り下ろし写真と共にいち早くその発言をお届けする。
今、想像してたところには辿り着いたというか。デビューしてみて現実を知っていろんなことがリアルになってきて、未来を描くことに臆病になったりとか。本当にシンプルに、またあの頃に戻りたいっていう気持ちがどんどん強くなっていたのがピークに来たっていう感じですね。未来を描ける楽しみをまた考え始めてる(谷口鮪/KANA-BOON)
余裕ぶっこいてたら明日レコーディングなのに曲ができてなくて、スタジオで一気に4曲ぐらい作って。今とそんなに変わらない状況ではあるんですけど、その状況さえも今よりもっと楽しんでたなって。自主企画をやってた頃の充実感みたいなものとか、結構いろいろ思い出しましたね。“talking”を作った時期はすごい濃かったんですよね(谷口)
今またこの曲をちゃんとマスターするっていうのは、スキル的な部分では本当にやり甲斐のある曲というか。そういうところはちゃんと次にも繋がっていくだろうし、ありがたい曲ですね。過去の自分が、今の自分を成長させてくれる気がする。今の自分たちにとってもすごい刺激的やなって感じますね(谷口)
これまでは手応えがないままずっとやってた感じがあって。でも(ワンマンツアーで)遠くの場所で待ってくれている人がいるみたいな、そういうエネルギーがフロアからガンガン飛んできて。いろんな場所に行くにつれて「こんな遠い場所やのにみんなすごい笑顔で見てくれてるな」っていうのがだんだん見えるようになって(ハヤシコウスケ/シナリオアート)
ライヴで歌ってて、「今、自分はこういう状態なんや」っていう、そういうことがより言えるほうが説得力が増すんかなって。ツアーとかで、「自分と目の前の人」とか、そういう関係を見直していく上で湧いてきたものなのかなあと思います。今回はまさに「戦って突破したい」っていう。自分の進むべき道みたいなものを表してる曲が多いですね(ハヤシ)
ちょっと前まで一緒に同じようなライヴハウスでやってたバンドがすごい注目されるようになったりして、意識せざるを得ないじゃないですか、絶対に。「自分らはちゃんと前に進めてるんやろか」っていう取り残された気分みたいなのがあって。そこでの不安感や息詰まってたものを突破したいなって(ハヤシ)
続きは2015年10月30日(金)発売のロッキング・オン・ジャパン 12月号で!
- ROCKIN'ON JAPAN 2015年12月号
最高傑作『YELLOW DANCER』が生まれるまでのすべてを語る
- 最高傑作『YELLOW DANCER』完成! 星野 源が2015年に放つダンスと生命力が漲る大名盤のすべてを語る
- 雑誌コード:09797-12
- 発売日:10月30日
- 定価(税込):定価710円(本体657円)