「SATANIC CARNIVAL」開催直前対談! KENTA(WANIMA)×Koie(Crossfaith)(2)
3人でなるべくいるようにしてる。練習ももちろん大事だけど、そういうのも大事と思うから。今日もほんとは連れてきたかったくらい(笑)(KENTA)
――(笑)WANIMAとCrossfaithって、子供の頃からの友だち同士が母体となっているという点は、共通したものがありますね。
KENTA KO-SHINとは4歳の頃から一緒なので、ずっと同じものを見てきたという感じっすね。
Koie ウチのバンドも学生の頃から一緒にやってきたメンバーだけど、いい部分と悪い部分があるな?
KENTA そうだね。
Koie 大人になってから集まったメンバーと組んだバンドは利害関係が一致しているからなんでも言い合える感じもあるんやろうけど、子供の頃から一緒だと仲がいいから逆に気を遣うこともあるし。
KENTA ウチも変に気を遣って遠回りすることあるかな。でも、3人でなるべくいるようにしてる。練習ももちろん大事だけど、そういうのも大事と思うから。
Koie なるほどね。
KENTA ラジオでも常に3人だし、今日もほんとは連れてきたかったくらい(笑)。なるべく同じもんを見ようとしてる。
Koie 一緒にいる時間の大切さって、きっとあると思う。俺らは海外ツアーが終わって日本に帰ってくると、昔はよく集まってたけど、最近は集まりが悪いような気がしていて。だから「もうちょっと密に会おう」っていう話を一昨日くらいにした(笑)。
――メンバー同士で鍋を囲むこととかあるんですか?
Koie 昔はガンガンしてましたね。最近、そういうのがないので、やりたいです。
KENTA ウチのメンバーは共通のことが好きなので、一緒のことが多いんすよ。例えば釣りとか好きだし。
Koie 一緒に住んでるわけやないんやろ?
KENTA 別々。でも、一緒の場所に住むことも計画中。同じ家とまでは言わないけど。俺、潔癖なのでKO-SHINとFUJIくんと一緒には住めん(笑)。
――(笑)そういう精神面も大事にしていることも含めて、WANIMAもCrossfaithも音楽に対してすごく真剣に向き合っているバンドですよね。
KENTA 大好きですから、音楽が。
Koie じゃないとできへんよな?
KENTA うん。「無理かもな」って思ったこともあったけど、やっぱ好きやったから。
Koie やっぱ、自分との戦いなんじゃないですか。俺らも新たな武器を増やすことをずっとやってるから。
KENTA 「努力したら行けるんだよ」っていうのも、もっとやっていきたいっすね。WANIMAのお客さんも、すげえいろいろ抱えてる人が多いから。ライブは一瞬っすけど、いろんな人たちの次の一歩に繋がることができたらいいなと思ってます。そういうことを考えると、音と適当には向き合えないですよ。それがあるからWANIMAは頑張れてます。
Koie Crossfaithもがむしゃらにやってきました。海外に行きたいっていうのも漠然と昔からあった目標やったけど、がむしゃらにやってる中で実現したことやから。当の本人としてはもちろん「おおっ!」ってなる瞬間はあったけど、振り返る瞬間もなかった感じです。
最初に日本のフェスに出たときはびっくりしましたね。美味しいものとかお酒を出してくれたから。「アーティストをダメにする」と思いました(笑)(Koie)
――そうやって戦い続けているバンドたちが集結するフェスが、まさに「SATANIC CARNIVAL」ですね。Crossfaithは初出演?
Koie はい。楽しみですよ。「SATANIC~」って面子が面白いじゃないですか。若い子らがほんまに好きなバンドしかおらんものになってると思います。
――SATAN STAGEに最初にWANIMAが立ち、その次がCrossfaithという順番ですね。
Koie 俺らにとって今、前後でやりたくないバンドがWANIMAです(笑)。セトリを考えてるところですけど、「パンチでゴリッと行くしかないな」と。
――去年も「SATANIC CARNIVAL」に出たWANIMAとして、このフェスについて何か感じていることはあります?
KENTA ピザの主催なので、ほんとにかっこいいバンドしか呼んでませんよ。CrossfaithもWANIMAも含めて(笑)。そういうのをお客さんが肌で感じるのが「SATANIC CARNIVAL」じゃないっすかね。プロデューサーのI.S.Oさんとかピザのスタッフが寝る間も惜しんで準備してるのを見てますけど、「お客さんがどうすれば楽しめるか?」っていうことに関して隅々までいろんなことが行き渡ってるフェスだと思います。
――いろんなカルチャーを吸収できるのも魅力ですよね。グラフィックとかに触れられるし、ボルダリングの体験ブースもあったり、今年は阿波踊りともリンクしているじゃないですか。
Koie 阿波踊り?
KENTA うん。高円寺の阿波踊り。去年はポールダンスで、紅音ほたるさんが来とった。
Koie まじで?
KENTA すごいでしょ?
Koie そういう多彩さもいいですね。
KENTA:僕、「AIR JAM」は映像で観てただけすけど、あのフェスもカルチャーの香りがあったじゃないですか。あの感じが「SATANIC~」にもあると思うんすよ。「日本にまだこんな面白いフェスがあったのか!」っていう。楽しみですねえ。ケータリングに何が出るのかも気になるけど。
Koie 食べ物はフェスの楽しみなところのひとつやからな(笑)。
――バックステージでの食事が、バンドマンのフェスに対する評価に繋がるところもあるんですかね? ROCK IN JAPANは大丈夫でしょうか?(笑)。
Koie ROCK IN JAPANは最高ですよ(笑)。
KENTA ROCK IN JAPANはアーティストをダメにしますよ。
Koie あれはあかんよ。俺も思う(笑)。
KENTA あそこまで良いと勘違いしちゃう(笑)。ご飯だけじゃなくて、マッサージまでしてもらえちゃうし。
Koie 日本のフェスはケータリング最強ですよ。
KENTA 海外はトイレ、穴掘ってするところもあるんでしょ?
Koie 簡易トイレで流せなかったりするからな。朝一でトイレ行ったときの絶望感といったらない(笑)。あと、飯食うのに1時間くらい並ばなあかんし。
――出演者がですか?
Koie そうです。全員です。イギリスの「レディング・フェスティバル」に出た時、メインステージの脇で「お腹すいたな」って言ったら、カピカピのハンバーガーを手渡されました。ありがたく頂きましたが(笑)。Crossfaithが最初に日本のいわゆる邦楽フェスを観に行ったのが「京都大作戦」やったと思うんですけど、あのときはびっくりしましたね。美味しいものとかお酒を出してくれたから。あのとき、まさに「アーティストをダメにする」と思いました(笑)。
――(笑)では、そろそろまとめに入りましょう。今年の「SATANIC CARNIVAL」、どうなりそうでしょうか?
KENTA とにかくヤバいってことですね。かっこいいバンドが次から次へと出ますから。
Koie SATAN STAGEもEVIL STAGEもすごいからな。見どころしかないんじゃないですか。
KENTA WANIMAは、いい形でCrossfaithに繋げたいです。
Koie みんながワッ!となった後に、俺らが地獄にドン!と突き落とす……みたいな(笑)。
KENTA Crossfaithのあのヘヴィさは、気持ちいいですからね。身体のいろんなところに響くと思います。
――あと、最後に何かお互いに訊いておきたいことはあります?
KENTA いや。結構いろいろ語りましたよね。なんだろう? 「どうやって髪の毛立ててるの?」とか(笑)。
Koie (笑)まあ、音的なことに関してはライブでしか分からんからな。
KENTA うん。ライブとかフェスだと、「ほんとの音」みたいなのが分かっちゃうんですよ。ああいうのをいろんな人にもっと分かって欲しいっす。
Koie ほんま、それに尽きるな。

イベント情報
「SATANIC CARNIVAL'16」
2016年6月4日(土)幕張メッセ国際展示場 9-11 ホール
ラインナップ:
04 Limited Sazabys / 10-FEET / AA= / ATATA / The BONEZ / Crossfaith /Crystal Lake / Dizzy Sunfist / dustbox / G-FREAK FACTORY / HEY-SMITH / ジャパハリネット / Ken Yokoyama / MAN WITH A MISSION / MONOEYES / NAMBA69 / SHANK /SiM / TOTALFAT / WANIMA / [O.A.]bacho
SATANIC CARNIVAL OFFICIAL SITE:http://carnival.satanic.jp/
提供:ピザ・オブ・デス・レコーズ
企画・制作:RO69編集部