「SATANIC CARNIVAL」開催直前対談! KENTA(WANIMA)×Koie(Crossfaith)

SATANIC CARNIVAL

最強のバンドたちと刺激的なカルチャーが集結する「SATANIC CARNIVAL’16」。同フェスに出演するKENTA(Vo・B/WANIMA)とKenta Koie(Vo/Crossfaith)の対談が実現! サウンドの方向性は大きく異なるが、精力的なライブ活動を重ねながら生々しい熱量を人々に届け続けているという点で、両バンドはまぎれもなく同志だと言えよう。当日も素晴らしい空間を作り上げてくれるはずだ。各々の音楽のルーツ、バンド活動のポリシーなどについても語り合ってもらった今回の対談。芯の部分では共通するものがあるふたりの姿が窺える内容になっていると思う。

司会=田中大 撮影=齋藤毅

お客さんをあんなにも楽しませているのが印象的で。WANIMAのそういう空気感に触れて、「このバンドはさらにデカくなるな」と思いました(Koie)

――ふたりとも「ケンタ」ですね。今日、どっちが本当の「ケンタ」か決めましょうか?

KENTA 世界のケンタはコイちゃんで、日本のケンタは僕になるのかなと(笑)。

Koie マツケン、コイケンじゃない?

KENTA いいっすねえ(笑)。

――(笑)というおふたりは同い年?

KENTA そうです。

Koie 88年生まれ?

KENTA うん。

Koie 4月27日に生まれました。

KENTA 4月13日です!

Koie 近い。

KENTA ということは僕の方が若干先輩?

Koie 先輩、すみません(笑)。最初に会ったのって、去年、WANIMAのツアーに誘ってもらったときだっけ?

KENTA そういうことになるね。そのとき、コイちゃんは「誘ってくれてありがとう。ギター・ボーカルのKENTA!」って言ったんすよ。僕、ベース・ボーカルなのに。

――弦が2本多い(笑)。

Koie 本番前にギターを触ってたから勘違いしました(笑)。

KENTA そのくらい、それ以前は実際の交流はなかったんすよね。ってことは出会ってからまだ1年は経ってない?

Koie そうなるな。でも、「WILD BUNCH」にお互いのバンドで出たことがあって。そのとき、僕はライブは観られなかったんですけど、メンバーから「WANIMA、めっちゃヤバかったで」という話は聞いてました。

KENTA ウチのメンバーは、もともとみんなCrossfaithが好きで。世界で戦ってるバンドじゃないですか。ピザ(ピザ・オブ・デス)で「対バンどうする?」っていうミーティングした時に、初めに名前が出たのがCrossfaith。そしたらピザから「覚悟はあるのか?」って。

Koie なんの覚悟?(笑)。

KENTA とにかく僕らは一方的に好きだったんすよ。実際に会ったのは最近ですけど、もちろん、ずっと前から知ってて。

Koie めっちゃ持ち上げられてる(笑)。

――(笑)Koieさんは、WANIMAについてどういうことを感じていました?

Koie 僕、対バンする前にWANIMAのPVとかを観たんです。同い年で名前もケンタ同士っていうのを友だちから聞いていて、親近感がありましたね。そして、実際にライブを観て新鮮なものを感じました。お客さんをあんなにも楽しませているのが印象的で。WANIMAのそういう空気感に触れて、「このバンドはさらにデカくなるな」と思いました。

KENTA 僕らは対バンした時、実際に会えた喜びでいっぱいでしたよ。「本物のCrossfaithだ!」って。

Koie ほんまかい?(笑)。

――親しくなれて良かったですね。

KENTA ほんとそうっすよ。

Koie その位置関係はやめましょう。俺が偉そうな感じになるので(笑)。

友だちと集まって音を出すのが楽しくて。その延長で来て、今やっといろんな知識を吸収するようになったってことっすね(KENTA)

――同い年とはいえ、いわゆる「世に出る」的なことで言うとCrossfaithの方が早かったですからね。「LOUD PARK」に最初に出たの、いつでしたっけ?

Koie あれは2009年です。

KENTA 僕はその頃だと、もう東京に来てたよ。居酒屋でバイトしてました。

Koie いつ東京に来た?

KENTA 18ん時。ギターのKO-SHINが自衛隊に行っとった時期があって、20歳の時はもうWANIMAになってたと思う。

Koie 最初、HANIMAだっけ?

KENTA そう。高校時代がそれ。

Koie なんでWANIMAになったの?

KENTA メンバーの頭文字をとっただけ。俺ら「西田」「松本」で、前のドラムの頭の文字が「HA(ハ)」。だから今のドラムのFUJIくんが入って、ほんとだったら「FUNIMA(フニマ)」になるところだけど、「そのバンド名だとインタビューとか受けれんだろう」と(笑)。

Koie なるほど(笑)。

――(笑)KENTAさんは20歳の頃、どんな風に過ごしていました?

KENTA いろんなバンドの活躍を目にしながら過ごしてましたよ。フェスに行ったりもして。でも、自分たちはドラムが見つからず、歯がゆい思いをしてましたね。バンドをやりたいようにやれるようになったのはFUJIくんが入ってからっす。

Koie WANIMAは、そういうハングリーなところがすごく伝わってくるんですよね。俺らはギタリストの調子が悪くなった時期とかはあったんですけど、比較的順調といえば順調やったんで。ハングリーなバンドは、どんどんパワーアップしていくのを感じます。

――同い年同士、音楽のルーツに共通項はあるんですかね? どんなのを聴いていました?

KENTA 僕はすごい田舎で育ちましたからね。まず、子供の頃に青春パンクのバンドがすごく流行ったんですよ。そして、ウチのギターはハイスタ(Hi-STANDARD)が好きで。僕は当時、全然聴いてなかったんすけど。

Koie 俺もそうだった。

KENTA 僕はもともと海外のレゲエとかヒップホップが好きで。地元の熊本には餓鬼レンジャーがいて、グイグイきてる時期だったから、ロックよりもヒップホップやレゲエの方が強かったんすよね。僕もそっちばかり聴いてました。

Koie 俺は中学校の頃にMONGOL800が流行って、クラスのやつらで回し合って聴くみたいなことがありましたけど、それ以外は洋楽でしたね。日本のバンドで聴いてたのはモンパチ、ストレイテナー、エルレ(ELLEGARDEN)とかだったかな。あと、GUNDOGとかP.T.P(Pay money To my Pain)とか。洋楽はエアロスミスから入って、ボン・ジョヴィに行って、SUM41を聴くようになって、リンプ(・ビズキット)、リンキン(・パーク)を聴き、「ミクスチャー最強やん」ってなって、でも、途中から「シャウトしたい」ってなって前のバンドを解散して組んだのがCrossfaithの母体です。

――KENTAさん、洋楽は?

KENTA 全然通ってないんすよ。

Koie そうなんだ。今も聴かないの?

KENTA いや。ピザに入って健さん(横山健)とかに教えてもらったのを、いろいろ聴いてるけど。それが今、すごく新鮮。健さんに勧められたのは、フィシュボーンとか(ザ・)ポーグスとか。

Koie NOFXとかも?

KENTA NOFXもあったな。いろいろ知らない分、感覚でやってきた部分がすごく強いんだと思います。すごい田舎で育って、友だちと集まってなんか分からんけど音を出すのが楽しくて。その延長で来て、今やっといろんな知識を吸収するようになったってことっすね。

Koie そっちの方が健全でいいような気もする。WANIMAは例えば歌詞に関してめっちゃ真剣なのもあるけど、おもろい曲もあったり。海外のバンドも歌詞を読むと結構そういう感じやから、WANIMAみたいな方がリアルな気もします。今の年齢になって、そんなことを思いますね。

KENTA コイちゃん歌詞書きよる?

Koie 書くよ。

KENTA どんなことを書くの?

Koie 曲によるかな。俺らのバンドの音やん? なかなかおもろい感じのことは歌われへんよ。

KENTA でも、「エロかっこいい」みたいなこともできるかもね?

Koie それはありかもね。この先、課題として考えておきます(笑)。

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