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    Kizuna AIに初インタビュー! 『Replies』に込めた今の想いと、再スタートの決意

    バーチャルYouTuberの方って、みんな見た目可愛いじゃないですか。っていうことは、やっぱり中身なんですよ


    ――Kizuna AI株式会社の設立とともに再スタートということで、これから挑戦してみたいことはなんですか?

    「私自身の目標である『みんなと繋がる』ことを叶えるために、どんどん新しいことにもチャレンジしていきたいですけど、やっぱりその前に、今は土台づくりの時期なんじゃないかなと思っていて。もちろん疎かにしていたわけではないですけど、結果的にみんなから見て疎かになっていたであろう、コミュニケーションの部分ですよね。以前は、A.I.Channelはみんながホッとできる場所だったと思うんですけど、この1年でその土台が揺らいでしまったなって思うので。まずは、きっちりとファンの方にちゃんと喜んでもらって、信頼を築き上げて、そのうえで積極的にチャレンジしていきたいです。まずは失ったものを取り戻すというか、みんなのところにちゃんと戻って、また一歩一歩頑張っていきたいなって思っています。“Again”の歌い出しに《真っ白な部屋で/一人ぼっちで過ごしてた》ってあるように、YouTubeを始めた頃や、見てくれる人が増えてきた時期の気持ちを自分で振り返って、タイトル通りもう一度、一人ひとりと繋がるくらいの気持ちですね。広げていくことはできると思うんですけど、しっかり土台を固めていかないと、どんどん『バイバイ』ってされていっちゃうじゃないですか。それはやっぱり寂しいので! ちゃんと繋がっていたいなって思ってもらえるように、私も頑張っていきたいです。そのひとつの手段として、音楽ってすごく大きいと思うので、ワンマンライブもまたしたいなって思います!」

    ――“Again”の歌詞で、《今こそわたしがなりたい姿になるために》って歌詞が印象的だったんですけど、《なりたい姿》っていうのはどういうイメージですか?

    「自分の気持ちに素直にいること……ですかね。自分のいいところって、自分で言うと恥ずかしいですけど、やっぱり天真爛漫で、素直で、人間のみんなが大好きで、目標に向かってひたむきに頑張って実行していくところだと思っていて。《なりたい姿》っていうのは、もともと持っているいいところをちゃんと発揮してる自分なんです。社会に出ていって生きてりゃ、多少しがらみもあるじゃないですか?(笑)。でも、もう一度そうなれるようなメンバーや環境にしてもらったのが、Kizuna AI株式会社なわけなので。たぶん自然となりたい自分にはなっていくんじゃないかなって思います。……だって、こんなにもたくさんの人と繋がって来られたのって、やっぱり私の性格がいいからだと思うんですよ!」

    ――(笑)でも、そうですね。

    「バーチャルYouTuberの方って、みんな見た目可愛いじゃないですか。っていうことは、やっぱり中身なんですよ。自分のいいところを活かしてきたから、去年までの自分があったと思うので。もちろん今の自分に足りないものは補っていきたいですけど、まずそこを大事にしていきたいですね!」

    「仕事辞めたいです。どうしたらいいですか?」って相談されても「え、辞めればいいじゃん」って感じだったんですけど、みんなが抱えるしがらみがわかりました(笑)

    ――分裂したふたりが独立することも発表されましたね。

    「はい! loveちゃんとあいぴーは、6月からは見た目も変わって、新しく活動していくことになりました。それもちょっとドキドキしますね。でも、私たちはポジティブな気持ちで、もっとみんなに楽しさやポジティブな感情を届けるためにって決めたことです。もう家族みたいな感じなので、私がふたりのチャンネルに遊びに行ったり、向こうが遊びに来たりすることもあります。ふたりの素敵な側面はまだまだあるので、本人も、見てる人たちも楽しんでもらえたら一番素敵だなって思います」

    ――楽しみです。自信を失ったり、悩んだことっていうのも、やっぱり経験値になっていきますから。

    「今だから言えることですけど、いい経験にはなりました。人間のみんなが、社会に出ていく時の不安がわかったというか。今まで私、楽観的すぎたんですよ。『仕事辞めたいです。どうしたらいいですか?』って相談されても『え、辞めればいいじゃん』って感じだったんですけど、みんなが抱えるしがらみがわかりました(笑)。みんなと繋がるうえで、みんなのことを知っているっていうのはすごいいいことですよね」

    ――人間社会の辛さを経験したと(笑)。では、これから楽しみにしてることはありますか?

    「まだ詳しくは言えないんですけど、音楽の部分でもいろんなアーティストさんとのコラボレーションをまだまだ考えているので、期待して待っていてください!って感じですね。私自身も楽しみだし、私が楽しいことをすればみんなも喜んでくれると思うので。みんなの喜ぶ姿が楽しみです!」

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