【インタビュー】TVアニメ『闇芝居』第十四期のエンディングテーマ“飴と鞭”。結成10周年を迎えるMOSHIMOは今、何を思う?

結成10周年を迎える2025年のスタートを飾る新曲“飴と鞭”は、TVアニメ『闇芝居』第十四期のエンディングテーマ。「欲」をテーマにして描く今期のストーリーを踏まえつつ、複雑な感情、思い通りにならない衝動に支配されていく恋愛を生々しく浮き彫りにしている。効果的に配置されているウィスパーボイス、緊迫感を醸し出す音像など、これまでのMOSHIMOにはなかった新鮮なアプローチが印象的だ。彼らは新メンバーの加入、会社の設立なども経ながらフレッシュな活動を重ねてきた。様々な変化を進化の起爆剤とする姿勢は、10周年を迎えるこのタイミングでも貫かれている。

“飴と鞭”の制作エピソード、向き合うようになった課題について語るメンバーの言葉は、生き生きとしていて明るい。節目を経て輝きを増す予兆に満ちたインタビューをお届けする。

インタビュー=田中大


ハッピーエンドにするのかしないのかで、ずっと悩んでいましたね。今まででいちばん歌詞で悩みました(岩淵)

──アニメの曲をやりたいというのは、ずっと言っていましたよね?

岩淵紗貴(Vo・G) はい。前からやりたかったんです。『闇芝居』のエンディングテーマは急遽いただいたお話だったので、制作期間は1ヶ月なかったかも。原曲を1週間くらいで作り上げた気がします。そのまますぐにレコーディングという感じでしたね。2025年は10周年なので多めにリリースしようという話がもともとあったんですけど、いいスタートが切れそうです。

──先方からのリクエストはありましたか?

岩淵 『闇芝居』の第十四期のテーマが「欲」なんです。「闇」「仮面」「偽り」というようなワードを入れてほしいというのをお聞きしていました。MOSHIMOらしさという点では、恋愛の要素を入れたくて。男女のどちらかが自分のエゴ、わがままな部分、欲に溺れていく姿をうまく描けたらいいなと思っていました。

一瀬貴之(G) アニメの曲は意外とまだやったことがなかったんですよね。でも、岩淵と僕は楽曲提供をいろいろやってきたので、コンセプトありきで書くのはもともと好きなんです。今回もすごく楽しく作ることができました。

岡田典之(B) 僕は『闇芝居』をよく観ていたので、MOSHIMOが曲をやることになって嬉しかったです。

一瀬 2023年に、うちの会社のシンガーズハイが『闇芝居』の第十二期の曲をやったんですよ。岡田は「いいなあ」ってずっと羨ましがっていました。

高島一航(Dr) 僕は、お話をいただいてから『闇芝居』について調べてみたんです。好きなタイプの作品でした。僕はホラー映画とかが大好きなので。

──高島さんは、『闇芝居』に登場するキャラクターっぽい雰囲気があるのかも。

高島 僕みたいなの、いそうですよね?(笑)

──(笑)。“飴と鞭”は恋愛を描いていますけど、爽やかではないですよね。

岩淵 そうですね。MOSHIMOは複雑な気持ち、現実に起こったら笑えないことをポップに明るく描くことが多いので、この楽曲も落ちついたテンポ感で作っていきました。ハッピーエンドにするのかしないのかで、ずっと悩んでいましたね。今まででいちばん歌詞で悩みました。「書ける」と思ってたのになかなか書けなくて。楽曲提供をする時は、提供する相手のことを思い浮かべて、自分たちが提供する意味を踏まえつつ「こういうのが合うんじゃないか?」ってなるので、そんなに時間がかからずに書けるんです。でも、今回は大変でした。「MOSHIMOでタイアップが決まったら、なんでこんなに書けないかな?」って思いましたから。1回ボーカル録りのレコーディングを飛ばしたよね?

一瀬 うん。スタジオを押さえていたんですけど、岩淵が歌詞を書けなくて、別の日にすることになりました。珍しいよね?

岩淵 うん。こういうのは初めて。意地でも書き上げるタイプなのに。前日に北海道に行っていたんですけど、いろんなことの合間を縫って、徹夜で3回くらい書き直しても書けなくて。ジンギスカンを食べに行くの諦めたのに!って(笑)。食べに行かないつもりでもともといたんですけど、もしワンチャン行ける時のための用意はしていたんですよ。ジンギスカンは服に匂いが付くから、着替えのパーカーを用意していたし。「どうせ書けなかったんだからジンギスカンに行っておけばよかった!」って思いました(笑)。

──(笑)。恋の駆け引きを対等にしているつもりでいながら、どんどん負け越していく姿を感じる歌です。ハッピーエンドにするのかしないのかで悩んだとおっしゃっていましたが、結末は聴く人の解釈によるのかもしれないです。

岩淵 そうですね。今までのMOSHIMOの曲はストーリーが明確で、テーマや結論もわかりやすいものが多かったと思うんですけど、明確にするのがかっこいいと思えなくなってきていたりもして。そういう意味でも“飴と鞭”を作ることができてよかったです。

──「はっ!」と息を呑むような音で幕切れるのが想像力をくすぐります。緊迫した余韻を感じるエンディングです。

一瀬 もともとはブレスを入れる予定ではなかったんですけど、入れてみてよかったです。「気づいてくれるかな?」って話していたんですけど、気づいていただけて嬉しいです。

岩淵 「シリアスに聞こえるように入れてみよう」という意図でした。

「ギターソロは飛ばして聴く」みたいな話もありますけど、「なら、なおさらギターソロを聴かせてやろう!」ってなります。僕はギターじゃないんですけど(笑)(岡田)

──サウンドの全体像に関しては、どのようなことを考えていました?

一瀬 10周年を迎えるにあたってテイストを変えていこうという話をしているんです。これまでのMOSHIMOは青春的というか、きれいめなロックだったんですけど、年齢を重ねてきたのもあって、ドロドロしたこともやってみたくなってきているんですよね。だから“飴と鞭”もそういった世界観を出しています。新しいアレンジャーにも入ってもらいました。

──FantasiaのメンバーでもあるボカロP、歌い手のpaloさんですね。

一瀬 はい。そういうことによってもグレードアップしたMOSHIMOを出したいと思っていました。

岩淵 電子音というか、鍵盤に入ってもらっているのは、意外と初めてなんです。

高島 最初のベースのスラップも印象的ですよね。あのベースにドラムのビートを当ててみるとバウンスするんですけど、アンサンブル的にもそれが正解なんです。でも、そうするとポップスじゃなくなるので。最近気づいたんですけど、僕が「これがめっちゃいい」って思うものは、大体みんな微妙な顔をするんですよ。

一瀬 それはあるのかも(笑)。マニアックだから。

高島 だからこの曲のビートも選んでもらいました。バウンスしない、わりと淡々としたビートです。シンセが加わったり歌詞が乗ったりすると、結局選んでもらったこれが正解だったと感じます。淡々と進んで行くのが、物語が進んで行く感じと合っているので。

──岡田さんは、ベースに関してどのようなことを考えていました?

岡田 僕は加入して1年くらいなので、僕のベースによってクオリティが上がったように聴かせたいというのがありました。今までの経験を活かして、いろんな面でこだわりましたね。スラップはもともとそんなにやらないんですけど、こういう要素も入れることで今までのMOSHIMOとの違いを出せるのかなと思っていました。


──MOSHIMOの楽器隊は、歌に遠慮しないで思い切りガツン!とプレイしていますよね。

岡田 そうなんだと思います。岩淵さんの声に特徴があって音が抜けるし、ベースでいろいろやっても被んないので。

岩淵 私、声がでかいんだと思う。昔、レコーディングの時に歌ったら、エンジニアさんが「うわあああっ!」って声を上げたんですよ。めちゃくちゃ声が大きかったらしくて。使っていたのがアメリカの機材で、デフォのセッティングがアメリカ仕様だったんです。でも、使ってみたら声が抜けてこないので、上げ目のセッティングにしていたんですよね。

──デフォルトのセッティングは、日本人のシンガーに合っていなかった?

岩淵 そうみたいです。「ポチ(岩淵)ちゃん、アメリカ仕様で行けたよ! 声量が全然違うんだ」って言われました。

一瀬 喋り声もでかいからね。

岩淵 恥ずかしい(笑)。

──MOSHIMOって、意外とラウドバンドだと思いますよ。

岩淵 確かにそうですね。使っているアンプもディーゼルとヒュース&ケトナーだから、実はそんなに優しい音ではやっていないんですよね。

──岩淵さんのかわいい声に騙されてはいけないんです。

岩淵 そんなに「かわいい」って言われないから嬉しい(笑)。

一瀬 かわいい声質だから後ろの音は重たいほうが面白いだろうなというのは、昔から思っています。

高島 ドラムも岩淵さんの歌に合わせた設定になっているところがあります。「キックもバカでかくていいでしょ」って。

──2023年にリリースした『CRAZY ABOUT YOU』の時、高島さんは26インチのベードラを使っていましたが、あのサイズは完全にハードロック仕様ですよね。一般的には22インチとかですから。

高島 “飴と鞭”も26インチです。エンジニアとドラムテックも「ローが出る!」って喜んでいました。

岡田 ドラムであれだけ低音を出してくれると、ベースも低音を出せるんですよ。パワー感を出すことができます。

──ギターソロも思いっきり弾いていてかっこいいですね。MOSHIMOは、ギターソロも大事にしているという印象があります。

一瀬 一応ギターロックバンドなので、ギターソロは入れていこうと思っています。

岡田 「ギターソロは飛ばして聴く」みたいな話もありますけど、だからといってギターソロを入れないのは違うなと思っています。「そういうことなら、なおさらギターソロを聴かせてやろう!」ってなりますよね。まあ、僕はギターじゃないんですけど(笑)。

一瀬 MOSHIMOの今までの曲も、わりとギターソロがあるんです。


10周年を迎えた今、自由に作ったものをどう受け止められるのか考えられるようになったし、考えちゃうようにもなっているんです(岩淵)

──“飴と鞭”は約3分半ですけど、短めの尺の中でドラマチックな展開が凝縮されているのも楽しいです。

一瀬 そういうのは最近意識しています。世の中全体で長い曲が少なくなってきているので、合わせていこうと思っていて。

岩淵 過去のMOSHIMOの長い曲もいいと思っているんですけど、「そんなに説明は要らないのかもしれない」と思うようになりました。短くなっていくのはいい方向だと思います。音楽って、サビひとつでいいのを書けたら、それだけで気持ちは動きますから。

──“飴と鞭”の歌詞も感情の揺れ動きをじっくり描写しつつも、全体的にシンプルです。

岩淵 《まだまだ満たされてない》のラップみたいなところは、素直な自分の気持ちです。「現状に満足してないし、もっといろいろな場所でライブをして、いろいろな人に知ってもらって、ライブバンドとして生きていきたい。愛されていたい」って思っているんです。「今の自分の現在地ってどこだろう?」と考えながら素直に書けたのが、そこの部分ですね。

──心の声的な描写がウィスパーで、普通に歌っている部分との掛け合いみたいになっているのも印象的です。

一瀬 海外の音楽も含めて研究しているんですけど、ボコーダーを使ったり、ハモりとかを重ねている曲も多くなっているじゃないですか。「そういうのでまだやってないやり方ってないかな?」と考えて、ウィスパーを推してみることにしたんです。岩淵のウィスパーは音が抜けるんで、いいんじゃないかなと。

岩淵 小声でもでかい?

一瀬 うん(笑)。

岩淵 ダブル、トリプルの重ね、ハモりも入っていたりとか、声の倍音を広めて気持ちよく聴ける楽曲は増えていますよね。今までのMOSHIMOはシンプルに自分の声1本で、ハモりはみんなに入れてもらうライブに近い形の音源の作り方でしたけど、変えていくのはありなのかなと思います。

──岡田さんはMOSHIMOの楽曲制作に関して何か感じていることはありますか?

岡田 楽曲提供をやっているというのもあると思うんですけど、方向性を定めてそこに辿り着くのが得意なんですよね。

岩淵 でも、自分の曲となると、何を書いたらいいのかわからなくなったりもするんです。だからテーマが決まっているタイアップはありがたいんですよ。求められていることを踏まえつつ、「それ以上のエッセンスをどこで出すか?」って考えるのが楽しくてしょうがないです。だから今後、彷徨うことになるんだろうなと思っています。

──10年やっていると、そういう課題とも向き合うことになるんですね。

岩淵 そうなんだと思います。2024年は地元の福岡に仲のいいバンドを呼んでMOSHIMO主催の「MOSHIFES.」をやったんです。コロナ禍の影響で地元でやれなかったこともあった「MOSHIFES.」をもともとの形に戻せて、自分たちの中で達成感がありました。そういうことを経ての10周年ですけど、「どう音楽を作っていくのか?」と考えることになるでしょうね。絵にたとえると「海の絵を描く」というテーマを踏まえたら、色は何を使ってもよかったりするのが楽曲提供。でも、MOSHIMOでの曲作りって白いキャンバスと向き合うことになって、それを大きくも小さくも好きにできるし、切り刻んだとしても構わないんです。

──自由にできるがゆえの大変さということですか?

岩淵 はい。大人になって10周年を迎えた今、自由に作ったものをどう受け止められるのか考えられるようになったし、考えちゃうようにもなっているんですよね。そういうところを彷徨いながらスタートする2025年だろうなと思っています。

──そういう予感もある2025年のスタートを飾るのが“飴と鞭”ということですね。『闇芝居』のスタッフさんたちの反応は、いかがでしたか?

岩淵 「すごくいいです! 時間のない中、本当にありがとうございます! エンディングの尺にもぴったりでした!」とおっしゃっていました。

一瀬 「29.5秒」と言われたら僕らは29.5秒で作るので。そこも作家業が活かされているところですね。

岩淵 意地でもぴったりのいい曲を作りたいというのがありますから。

──『闇芝居』の熱心なファンにも喜んでいただけたらいいですね。

岩淵 そうなったらいちばん嬉しいです。私、ガンダムが大好きで、アニメもめっちゃ観るんです。昔、超超超オタクだったんですよ。ガンダムが好きすぎて、「この曲、ガンダム愛を感じないんだけど」って思うとすごく腹が立っていました。「この人は商業目的でやってる! ガンダムのことが好きでやってない!」ってリストを作っていましたから(笑)。商業目的になるのはわかるけど、だからこそちゃんと愛を持ってやってほしいんです。

一瀬 作品にリスペクトがあってほしいということだね。

岩淵 うん。「曲がはまってねえ! 私のガンダムがあ!」ってなることがありました(笑)。

いろいろ葛藤はありそうですけど、「もうやりきった! 音楽をやめよう!」ってならない。楽しく音楽をやっていきたい(岩淵)

──MOSHIMOは10周年ですが、前身バンドのCHEESE CAKEでの活動も含めると20年くらい?

一瀬 CHEESE CAKEも入れると18年とかです。高校1年生くらいの頃からやっているので。

岩淵 長っ! しぶといね〜(笑)。あんなに死にそうな時期が何回もあったのに一応バンドがちゃんと続いているのが嬉しいです。

一瀬 お客さんのおかげ。

岩淵 ほんとそうだと思う。感謝しています。

一瀬 いろいろありましたけど、楽しくやれるようになってきました。

──岩淵さんと一瀬さんの喧嘩は、多そうですけど。

一瀬 喧嘩はよくしてます(笑)。最近も「会社やめる!」ってブチ切れてましたから。

岩淵 あれはおまえが悪いんだよ。

一瀬 どうでもいいきっかけで喧嘩が始まって。

岩淵 どうでもよくない! あれは! ……って、こういうことだよね?(笑)

岡田 こういう流れで喧嘩が始まるんですね(笑)。

一瀬 「バンドもやめる! 会社もやめる! 全部やめる!」っていう感じでしたね。ウチの会社の所属バンドのパーカーズにそのことを話したら、メンバーの一部が泣いてました(笑)。

高島 誰?

一瀬 けんちゃん(豊田賢一郎)。ラーメン食べながら泣いてた。岩淵がやめると寂しかったらしくて。

岡田 いいやつだなあ。

岩淵 「あいつ、そんなこと思っててくれたの?」って嬉しかったです。

一瀬 その横でフカツくんは泣きもせずに大盛り食べてたけど(笑)。

──(笑)。いろいろありつつも、続けてきたから「豊洲サンセット2023」で大好きなスピッツと共演できたんですよ。

岩淵 そうですね。草野(マサムネ)さんがMCで「寅さんみたいなバンドだよね、MOSHIMOは。かわいらしいんだけど生き方とか曲に出てくる不甲斐なさ、おっちょこちょいな感じ……あっ、褒めてます」みたいなことをおっしゃってくださって嬉しかったです。

──2025年の今後の動きに関して、現時点で言えることはありますか?

一瀬 10周年を迎えるこのタイミングからライブの演出も変えようと考えていて。たとえばLEDを使って映像演出やVJもありきでやっていくと思います。12月にはZepp Shinjuku(TOKYO)でライブをします。

──高島さんは、10周年に関して何か思っていることはありますか?

高島 僕はその瞬間のことを一生懸命やるだけにしていて、それが想像もしていなかったところに連れて行ってくれるのをずっと体験してきたんです。東京に出てきた時も、地元が同じだったふたり(岩淵と一瀬)とバンドをやることになるとは思っていなかったですし、もっと言うならば自分がタトゥーを入れるなんて思ってなかったし(笑)。だから「10周年だからこうしていきたい」とか考えずに、とにかく純度の高い演奏をしたいです。それがバンドのためにもなるし、お客さんのためにもなるんだと思っています。

一瀬 2025年に関しては、いろいろお知らせできることがこれから出てくると思いますので、楽しみにしていただけたらなと。

──最新のアーティスト写真、かっこいい雰囲気ですね。

一瀬 実は最近、写真で問題が起きまして……。

全員 (爆笑)。

──何があったんですか?

一瀬 コンビニに張られるライブ広告のポスターにMOSHIMOを載せていただくことになったんですけど、「NGが出ました」という連絡が来て。「なんでですか?」とお聞きしたら、「一航さんのタトゥーが駄目です」と。

──なるほど(笑)。

一瀬 「レタッチしたらどうなんですか?」とお聞きしたら、「真っ白にしてもらえたら大丈夫です」とのことだったので、一航さんのタトゥーを全消ししました(笑)。そのポスターが12月24日から関東圏で張り出されているので、見た人もいるかもしれないですね。

岩淵 あのレタッチの仕方(笑)。

一瀬 ぶっちゃけ、不自然だと思います(笑)。

高島 家族の中でもう80歳を超える祖母だけが、僕のタトゥーのことを知らないんです。タトゥー見たらびっくりさせてしまうと思って写真とかを見せていなかったんですよね。でも、おかげさまでばあちゃんに見せることができます(笑)。

──(笑)。そんな出来事も経て始まる10周年に関して付け加えておきたいことは?

岩淵 しっかり、どっしり進んで行きたいです。10周年を迎えられたのは本当にありがたいことですから、喜んでくださるみなさんを巻き込んでしっかり……しっかりというか、楽しくやりたいかな。曲を作る中でいろいろ葛藤はありそうですけど、それでも好きでやっていることなんです。さっきの話じゃないですけど、「もうやめる!」とか言いつつも、「もうやりきった! 音楽をやめよう!」ってならない。楽しく音楽をやっていきたい。人生の最期を迎えた時に、「お疲れでした!」ってみんなに笑ってほしい。悲しむ人、おらんようにして最期を迎えたいです。「あいつ死んだらしいよ! お疲れ!」っていうくらいの感じで(笑)。

●リリース情報

シングル『飴と鞭』

配信中

●ライブ情報
MYTH & ROID Two-man Live Series「NEXUS vol.2」
2/22(土)  大阪・OSAKA MUSE

MOSHIMO 10th ANNIVERSARY LIVE「THE FINAL」
12/23(火) 東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)


提供:株式会社Noisy
企画・制作:ROCKIN'ON JAPAN編集部