●“たらればの話” レビュー
ポジティブな感情を推進力に。いざシーンの最前線へ!インタビューでメンバーが口々に「楽しく」と連呼していたのが印象的だ。結成から2年足らずで「RO JACK」優勝を果たし、オープニングアクトとしてCDJ出演も経験。経験値をガンガン増やし絶賛レベルアップ中なのだから、そりゃあ楽しいでしょう。その実感が音から溢れてくるのが、新曲“たらればの話”。
本人たち曰くバンドの新たなフェーズを告げる1曲とのことで、確かにこれまでと比べると音の質感がひと味違う。モータウン系の軽やかなビートに、歪みを効かせつつも鋭い要素はほとんど感じさせないギターとベース。少なくとも音に関してはどこを切り取ってもポップである。ポピュラー、ポップスという表現は広義で捉えられるし、定義自体のファジーさは否めないが、「ポップな曲だな」と感じるファクターに「楽しい感じ」が含まれる人は多いのではないだろうか。この曲が至極ポップに届くのはきっと、「楽しさ」が高純度で出力されているから。
これから先、スキルも経験もどんどん積み上げるだろうし、個々のキャラクターを見ても、愛されるバンドになっていくだろう。でも、この煌めきはひょっとしたら今のタイミングでしか味わえないかもしれない。そういう得難さまで感じさせる1曲だ。(風間大洋)
作詞・作曲:林優斗ねぇねぇ例えばさ
来世があるなら
君は人になることはないでしょう
メンタルの天気予報
当面は雨模様
ハッタリばっかり溜まるわフラストレーション使い捨ての愛をありがとう
最低限のたらればの話泣いて、「あなたもう最低」
体を塞いで
愛はとうに不在で
けど当たり障りない言葉に
憂いた自分がいて、なんか笑っちゃうわねぇねぇ例えばさ
何に代えればありきたりな結末を迎えたの?
「もう関係もないし、連絡もしないで」
あとがきにも残らないノンフィクション泣いて、「あなたもう最低」
体を塞いで
愛はとうに不在で
けど当たり障りない言葉に
憂いた自分を笑っていて!愛で乱されたくらいで
生活が揺らいで
居ないは居ないでうざいね
じゃあ「2人で1人」は貴方だけの
言葉だったんだねほんと笑っちゃうわ
ファジーデイズの特集は、発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号にも掲載!