2024年活動開始。林優斗(Vo・G)、ひまり(G・Cho)、コンドウカズヤ(B)、ボブ(Dr)による奈良発の4ピースバンド。歪んだ愛をまっすぐに綴ったリアルな歌詞を、クリープハイプに影響を受けたギターロックサウンドと透明感のある伸びやかな歌声に乗せて届ける。ロッキング・オン × メジャーレーベルによるオーディションプロジェクト「RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 25/26」で優勝アーティストに選出された。
──昨年末にはCDJに出演されて。大きなステージの経験は、考え方や自覚面の変化に繋がりましたか?まっすぐだけどちょっと歪んだ愛を歌うバンドかなって。
自分自身も、まっすぐ愛を伝えるけど歪んでることは多いので
林優斗(Vo・G) 自信はつきましたけど、CDJに出たことで期待されることも多くて。サーキットでひと目観ようと来てもらえたり、責任感は芽生えました。
ボブ(Dr) 毎ライブでクオリティを求められるプレッシャーはありますね。
ひまり(G・Cho) ただそのぶん、より一生懸命できるのは楽しくて。
コンドウカズヤ(B) みんな意識が上がって、バンドが明るくなった気がします。
──音楽を通して表現したいことも変わりつつある?
林 作詞作曲のスタンスはちょっと変えて、ポップな曲を作って上を目指していくことを意識してます。新曲“たらればの話”もそうやと思うし。
──ポップなほうが人に届くのではないか、という?
林 バンドを始めて間もない頃は、どういう曲を作りたいかがわかってなくて。“呪い愛”を書いた時くらいから定まってきて、自分の声をいちばん活かせるのはこういう音楽やなって理解したので、作詞作曲は以前より楽しくなってます。完成した時の手応えがすごいのでそれをもう1回味わいたい、という連続ですね。
──“たらればの話”はどんな意識で制作したんですか?
林 今の新しいファジーデイズを代表する、区切りとなる1曲だと思ってます。今まではちょっとキザな感じやったんですけど、楽しく和気藹々とした感じを意識して。曲作りはドラムから考えるんですけど、「ポップにしたいから跳ねた感じ」ってボブに頼みました。
ボブ 弾き語りの段階でそういうドラムが合うなと思ったので、相違はなかったですね。
コンドウ ベースは少しレトロでかわいいイメージで。
──ギターはどうでした?
ひまり リードはカズヤに「こういう雰囲気にしたい」というのを伝えて一緒に考えてもらってて。
コンドウ 少し遊び心のある、シンプルすぎず激しすぎないかわいらしいギターフレーズを考えました。
林 懐かしさを感じるよな、全体的に。
──歌詞はどういう発想で?
林 サウンドがポップなところに悲しい歌詞が入ったら面白いと思って失恋曲にしたんです。《使い捨ての愛をありがとう》とか皮肉も多くて、吹っ切れてる風の強がってる歌詞にしました。あと、僕は日常的に韻を踏むことばっかり考える癖があって、歌詞を書く時もそれをいちばん重要視しています。
──歌を意図的にブレさせたり、ラフにしているところも効いているなと。
林 ちょっと怒っていたり、半笑いの感じで歌ってみたり、うまく主人公の女の子の気持ちを表現できたと思います。そこも今まではあんまりやったことのない、新しい要素かもしれないです。
──この曲でまた出会いも増えそうですが、「新しいファジーデイズ」はどんな存在になっていきたいですか?
ひまり もっと大きなステージに立つための技量も身につけていきたいですね。
コンドウ たぶんそんなにゆっくりレベル上げしてる時間はないので、毎回の練習とライブを大事に成長していきたいです。
ボブ ライブのクオリティを上げるのがいちばんですけど、個人的にはお客さんの楽しそうな笑顔を見るのが好きなので、楽しくライブしていきたいと思います。
林 憧れの存在ではいたいけど、親しみやすさも大切にしていきたいと思ってて。和気藹々とした雰囲気作りもそうだし、ライブでもかっこつけずに等身大の自分で、飾らない言葉で戦っていきたいと思います。
──その中で表現の軸になっていく部分でいうと?
林 まっすぐだけどちょっと歪んだ愛を歌うバンドかなというのは、個人的に思います。自分自身も、まっすぐ愛を伝えるけど歪んでることは多いので。
──めっちゃポジティブでもめっちゃネガティブでもない──それこそファジーな部分というか。
林 ありがとうございます(笑)。そうなんですよ、そこをポップな方向に楽しく持っていきたいです。
インタビュー=風間大洋 撮影=I am sleepy