【インタビュー】君のために、音楽のために、強くなる──大切なものと向き合う覚悟を差し出す、マルシィの王道ラブバラード“光”、誕生!

【インタビュー】君のために、音楽のために、強くなる──大切なものと向き合う覚悟を差し出す、マルシィの王道ラブバラード“光”、誕生!

マルシィの新曲“光”は、彼らの新たな王道恋愛ソングとなるに違いない名曲だ。ドラマ『ハイド&シーク 0秒前の彼女』主題歌として大切に書き下ろされたこの曲は、彼らのヒットソング“ラブソング”などの系譜を継ぐ、まっすぐな愛の言葉が綴られたバラードである。
一方で、《もしも君か僕かどっちかを選ばないといけない/そんな時が来たなら躊躇わず君選ぶよ》という、これまで以上に重みのある歌詞には驚かされた。極限のドラマの世界観と共鳴した結果でもあるだろうが、「隣にいる君を大切にしたい」という等身大の願いから、「自分を犠牲にしてでも君を守り抜く」という揺るぎない覚悟へと、圧倒的にメッセージの強度が増している。と同時に、来年メジャーデビュー5周年を控えた3人の、音楽家としての責任感やさらなる高みを目指す野心も、今かつてなく研ぎ澄まされている。
このタイミングで、これほどまでに力強いラブソングが生まれたのは決して偶然ではない。バンドとしての確かな進化と熱を、このインタビューからも感じ取ってほしい。rockinon.comでは、10月30日発売の『ROCKIN'ON JAPAN』2026年12月号のインタビューの中から内容を一部抜粋してお届けする。インタビュー=有本早季 撮影=北岡稔章

しんどい状態にあっても、「この人がいる」っていう事実そのものが光になっている。だから、タイトルは“光”がいちばんいいと思った(右京)

──新曲“光”は王道のマルシィらしい恋愛ソングで、新たな代表曲になりそうな素晴らしい曲になりましたね! まずは制作を終えた手応えや、今の思いをおひとりずつ聞かせていただけますか。吉田右京(Vo・G) 手応えとしては本当に200%で制作をしたという自負があります。3ヶ月ぐらいずっと向き合って作ってたので、放送前の今(取材時)はあえて距離を置いて聴かないようにしていますね。僕としては間違いないものができたなとは思っていて、あとはそれをどう受け取ってもらえるか、期待と不安でいっぱいという感じですね。フジイタクミ(B) 現段階の最高傑作ができたなって思っています。ドラマの主題歌ということで、ドラマと相まってすごくいろんな人の心に響けばいいなと思っていますし、その自信がありますね。shuji(G) 脚本を最初に読ませていただいたときに、どうラブソング要素を入れるんだろうと、右京のデモをすごく楽しみにしていたんですけど、よくぞうまく入れてくれたなと思ってます。かつ、僕としてもドラマのサスペンス感みたいなところをサウンドに落とし込めたので、手応えはめちゃくちゃあります。──初めてこのドラマタイアップのお話が来た際には、率直にどういうふうに思われましたか?右京 純粋に「やったぁ!」という嬉しい気持ちが第一でしたね。バンドとしてずっと望んでいたドラマタイアップで、数年活動してきて今回が初めてだったので。楽しみと同時にプレッシャーも感じましたが、本当に念願叶ってという感じです。──その時点で、3人で集まって「どういう曲にしたい」みたいな相談はされるんですか?右京 オファーを知らされたのがリハーサル終わりで、もう帰る間際だったんですよ。だから「やったぁ!」っていうのだけ共有して、一旦帰りました(笑)。shuji 車の中で、右京と会話しながら帰った記憶はありますね。「こういう楽曲いいんじゃない?」とか。右京 初期の頃に出していたような、ちょっと思いとしての重量感があるというか、いい意味で重たい楽曲がいいねっていうのは、ふたりが言っていた気がします。──タイトルを“光”にされたのはどういった思いからなんでしょう?右京 ドラマ自体が、登場人物が窮地に立たされたりしんどい場面が結構多いんですよ。ですけど、そんなしんどい状態にあっても、それぞれが誰かを思っていて、「この人のためにこうしたい」と動いている強い信念や、「この人がいる」っていう事実そのものが、どんな暗闇にあっても光になっているんだなって思ったんです。だから最終的に、“光”をタイトルにするのがいちばんいいのかなと思ってつけました。

僕らバンドメンバーが楽器を弾いているという矜持みたいなものもしっかり見せたかった(タクミ)

──アレンジの面ではどうでしたか?やれることが増えて選択肢が広がっているぶん、迷うことや3人の意見が食い違うこともある?右京 今回は歌詞が完全には決まってない中でアレンジも詰めていたので、3人でぶつかる余裕もなくいっぱいいっぱいでしたね(笑)。でも、ふたりの意見も聞いて反映させながら、常に3人で同じ目線を持ちながら進められました。イントロも5、6パターンあったり、細部まで変更を重ねて大変だったんですけど、3人の中での衝突とかは一切なかった。タクミ まあ制作においては、あんまり衝突はないですね。最近はそうですけど──。右京 どこに衝突があったの?(笑)タクミ セトリとかね。右京 ああ!(笑)タクミ そういうところでは多少ありますけど(笑)、制作においては、やっぱり曲が主役なので。右京 うん。タクミ マルシィの音楽はJ-POPなので、ベースのアプローチとしてはシンプルなんですけど、僕らバンドメンバーが楽器を弾いているという矜持みたいなものもしっかり見せたくて。今回もすごく華やかな部分が多い楽曲なので、ベースは熱くいくところは熱く弾いたつもりだし、基本はシンプルに歌を支えるように弾きました。shuji 僕も歌を中心に考えてアプローチしました。ただ、間奏でグッと目立つようなギターソロは、最初の段階から「僕は欲しいです」って話をみんなに伝えて汲み取ってもらって。言うだけはタダなんで(笑)。右京 言葉にできない感情をどう言葉にしようか、歌詞を書くにあたって今回特に思い悩んでいたんです。だからそういう意味でも、ギターソロでも心情を表現してほしかったんです。2Bのあとのギターソロは、ドラマで描かれているような、葛藤や深くて強い思いを、感じ取ってもらえるようなセクションになれば嬉しいなと。それが狙いでしたね。shuji だから、俺が「入れてくれ」って言ったから入れてくれたということでもなく、制作の過程で必要で、願いも叶った(笑)。──そういう場合は、右京さんから「こういう感情を表現してほしい」とshujiさんに相談するんですか?右京 レコーディング前に言葉で直接伝えたかは覚えてないんですけど、もう「きっとわかるだろう」というか。全員脚本も読んでいるし、その時点では歌詞もほとんど決まっていたので、言わなくても伝わる部分はありました。僕としては、サビと同じぐらいの強度のメロディとインパクトが絶対に欲しいなと思っていたので、そこはたぶん意識してくれたんじゃないかなって。どういう温度感のものを入れてくれるかは、あえて細かく言わずに任せました。──shujiさんは、実際どうでしたか?shuji まさにその通りで。やっぱり、力強さのあるメロディというのはすごくこだわったポイントですね。今までのマルシィサウンドみたいなものを引き継いだ形で表現できたんじゃないかなと思ってます。“光”は、今後マルシィの代表曲になり得る楽曲なので。過去の曲からヒントを得ながら音作りをしましたね。
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