でんぱ組.inc@日本武道館

でんぱ組.inc@日本武道館
「この6人で武道館でライヴがしたいです!」――そう宣言してから約2年、6人は武道館のステージに立った。『ワールドワイド☆でんぱツアー2014 in 日本武道館~夢で終わらんよっ!~』。まさにタイトル通り有言実行を果たし、しかもチケットは即日ソールドアウトという状態で迎えた2014年5月6日。喜びとか気概とか感謝とかのプラスの感情だけではなく、不安も緊張もそれ以上に重たい思いもきっとあっただろうけど、それらを乗り越えてきたからこそあらゆる感情を全部ひっくるめて昇華させることができたのだと思う。だから彼女たちのライヴと彼女たちの物語はイコールで結ばれ、たくさんの心に直接訴えかける力を持つのだ。最後に手を繋ぎながらお辞儀をしたあと顔を上げた6人は泣きながら笑っていて、それがとても眩しかった。メドレーに含まれていた曲も数えると30曲にも及んだライヴの模様をレポート!
でんぱ組.inc@日本武道館
開演予定時刻を過ぎてもライヴは始まらないものの、DJが流す曲に合わせて合唱やクラップがあちこちから聞こえてくる。スタンディングということもあって、アリーナも、上階やステージ真横の見切れ席までビッシリ埋め尽くされたスタンド席も、すごい熱気だ。客電が落ちて大音量の歓声で武道館がいっぱいになったところで、スクリーンには男性が秋葉原ディアステージ(註:彼女たちのホームグラウンドであるライヴホールとカフェとバーが一体になったお店)のチラシを貰い、「たまにはこういうのも悪くないか」と立ち寄る映像が流れる。「今夜の出演はこの6名となっています」とでんぱ組.incの写真が映されたところで、古川未鈴(みりんちゃん)、相沢梨紗(りさちー)、夢眠ねむ(ねむきゅん)、成瀬瑛美(えいたそ)、最上もが(もがたんぺ)、藤咲彩音(ピンキー!)の6人がステージに登場。1曲目は5月14日に「武道館LIVE記念限定盤」として発売される“Dear☆Stageへようこそ♡”、そして2曲目には1stアルバム『ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!』のメドレー! 序盤から攻めに攻めた、そして目まぐるしく色が変わっていく展開に対して、合いの手にクラップ、そしてミックスといったリアクションを重ねながらオーディエンスも熱狂していく。でんぱ組に加入するまでのひとりひとりの過程が赤裸々に描かれている“W.W.D”では、自分のことを唄うパートのときにテーマカラーの照明がそのメンバーを照らしたり、間奏ではスクリーンにメンバーの写真が映ったり、感動必至の演出だ。深々とお辞儀をしたあと、「ディアステージ武道館店へようこそ!」と6人が声を揃えると客席からは割れんばかりの拍手と歓声が返ってくる。一人ずつ思い思いに客席を煽ったあとは“でんぱれーどJAPAN”から“ノットボッチ…夏”までアッパーチューンを次々に繰り出し、ステージを駆け回り上階や見切れ席の方まで視線を向けながら武道館の温度をさらに上げていくのだった。
でんぱ組.inc@日本武道館
でんぱ組.inc@日本武道館
でんぱ組.inc@日本武道館
ここで一旦メンバーが捌け、ステージ裏のメンバーの様子の寸劇映像が流れたあと、4人のダンサーとともに登場したえいたそが“トキメキ☆すちゃらかテキサス”を披露して、ソロコーナーがスタート。自身に扮したダンサー4人を率いたねむの“あのね…実はわたし、夢眠ねむなんだ…♡”は超高速チューン、もがの“ニューロマンティック”はしっとりとしたバラード、りさちーの“Promise of the World ~我コソ世界ノ救世主~”はアニメのオープニングテーマのような疾走感のある曲調、パンダのお面を被ったダンサー2人を率いたピンキーは“P and A”は80年代風ダンスナンバー、そして真っ赤なエレキギターを持った(最後に一音だけ鳴らしていた。笑)みりんちゃんの“ソーリー、ロンリー。”はロックチューン……といったように、様々な性格の人間が集まっているでんぱ組を表現するように様々なテイストである。
でんぱ組.inc@日本武道館
でんぱ組.inc@日本武道館
でんぱ組.inc@日本武道館
以前にツーマンライヴもしたことがある盟友BiSのカバー“IDOL”、《ひとりだけじゃ 見えない景色が ここにはある》と唄う“W.W.D Ⅱ”のあとにはMC。昨年夏の大阪城野音で“W.W.D Ⅱ”を初披露したときはボロボロ泣いてしまったこと、だけど今は6人揃ってしっかり唄えているということ。みりんちゃんがそれを噛み締めるように語ると、ピンキーが「ラストスパート、残ってる元気はありますか!?」というアジテーションを合図にライヴは終盤戦へ。“くちづけキボンヌ”“キラキラチューン”“強い気持ち・強い愛”とノンストップで続ける。そしてりさちーが「夢は夢で終わらないんだよっていうことをでんぱ組に教えてくれた大切な曲」と紹介していた“Future Diver”では赤・白・緑・黄・紫・青のテープキャノンが放たれ、華々しくラストを飾った。
でんぱ組.inc@日本武道館
でんぱ組.inc@日本武道館
アンコールを求める声に応じてメンバーが再登場。新体操のリボンを使う振り付けが鮮やかな“でんでんぱっしょん”、そして琴の音色や盆踊りのようなしぐさなど、随所に和の要素を盛り込んだ新曲“ちゅるりちゅるりら”へと続く。この“ちゅるりちゅるりら”を引っさげたツアーの告知を済ませると、2015年に初の全国ホールワンマンツアーを行うこと、そしてそのファイナル公演の会場がアリーナであること(場所はまだ秘密らしい)が発表され、歓声が上がる。「みなさんへの感謝の気持ちをこめて」と“ORANGE RIUM”が披露され、オレンジ色のサイリウムの光が会場いっぱいに満ちた。アンコールが終了しても冷めないどころかまだまだ熱気が増していく会場で「みりん!りさ!ねむ!えい!もが!ピンキー!アンコール!!」という“W.W.D”になぞらえたコールがこだますると、メンバーが再々登場。“イツカ、ハルカカナタ”のあとには一人ひとりがスタッフや他のメンバー、そしてファンへの感謝を告げ、桜の花びらが舞いピンクのサイリウムが会場に輝いた“サクラあっぱれーしょん”で大団円を迎えた。
でんぱ組.inc@日本武道館
     
ダブルアンコールでのMC、自分のことを頼りないリーダーだと言うりさちー。涙で言葉を詰まらせながらも最後には元気にポーズを決めたえいたそ。新しいところに行ったらみんながいなくなっちゃうんじゃないかという不安を抱えていたことを告白したもが。「みんながいるから前を向いて頑張れる」と笑ったピンキー。自分のことをアイドルの才能を持たずに生まれてきた人間だと言うねむ。「私たちがやってきたことは間違ってなかった」と力強く言ったみりんちゃん。六人六色といえるくらいに異なる6人だけど、だからこそ一緒にひとつの夢に向かうことに意味があるし、その夢は輝く。それに惹かれた人がどんどん集まってくる。ホールツアーにアリーナ公演も発表されたところだが、この景色がもっともっと大きく、そして美しくなっていくことに期待したい。(蜂須賀ちなみ)

■セットリスト
01. Dear☆Stageへようこそ♡
02. 1st ALBUM メドレー(Kiss+kissでおわらない~Mirror Magic?~ピコッピクッピカッて恋してよ~わっほい?お祭り.inc~BEAM my BEAM)
03. W.W.D
04. でんぱれーどJAPAN
05. VANDALISM
06. ファンシーほっぺ♡ウ・フ・フ
07. なんてったってシャングリラ
08. ナゾカラ
09. ノットボッチ…夏
10. トキメキ☆すちゃらかテキサス
11. あのね…実はわたし、夢眠ねむなんだ…♡
12. ニューロマンティック
13. Promise of the World ~我コソ世界ノ救世主~
14. P and A
15. ソーリー、ロンリー。
16. IDOL
17. W.W.D Ⅱ
18. くちづけキボンヌ
19. キラキラチューン
20. 強い気持ち・強い愛
21. Future Diver

encore1
22. でんでんぱっしょん
23. ちゅるりちゅるりら
24. ORANGE RIUM

encore2
25. イツカ、ハルカカナタ
26. サクラあっぱれーしょん
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする