最新のロック・シーンの最要注目バンド、9mm Parabellum Bullet(キューミリパラベラムバレット)のツアーを神戸で目撃した。狂ったようなハードコアサウンドと叙情的なメロディーが交差する彼らのライヴは、荒削りながら急速に人気を集めつつあるが、21本に及ぶ今回のツアーでさらに強烈なものになっていた。USハードコアからUKメランコリック、ジャパニーズ・オルタナ、メタルまで、90年代以降のロックのコアが一斉に爆発するようなサウンドは、結成してまだ3年しか経っていないとは信じがたいほど。
ツアーの序盤でギターに頭が当たって3針縫ったという、かなりカオスなステージングだが、怒りや「ファック!」な感情ではなくピュアなロックの興奮だけが伝わってくるのが彼らの新しさだ。ヴォーカルの菅原卓郎のカリスマティックなたたずまいは、最近のバンドに多い隣のお兄さん的なカジュアルさとは一線を画していてわくわくさせられる。一瞬もテンションを落とさずステージ上を暴れ回り、しかもかなり正確でシャープな演奏をやり終えた後、すぐに物販ブースでみずからグッズの販売を手伝っていたその回復力はさすが20代前半である。今絶対に見ておくべき新人だ。(山崎洋一郎)
9mm Parabellum Bullet @ 神戸VARIT
2007.06.29