19時35分。場内が暗転するや、怒号のような歓声につつまれる場内。ダンサブルなSEにのってダッシュでオン・ステージするギター・Shingo。高々を手を掲げて登場のANZAI、笑顔の“まっちゃん”ことMATSUMURA、そして無事完全復活を遂げたhiroshi――4人とも、とてもいい表情だ。EASTを埋め尽くしたキッズはOiコールに沸き、1曲目“Break a mirror”が鳴らされるや、いきなりダイバー続出! 続けて“Change by 1”、“WORLD IS MINE”、“片膝の汚れ”と熱量を上げてラスアラ、間断なくロック・チューンを畳み掛けていく。火に油を注ぐように、「渋谷〜っ!! ロックしてますかっ!? もっともっとイケますか―っ!!??」とアジりにアジるShingo。「ウぉおおォ――!!」と、オーディエンスも闘争心剥き出しで吼える(その歓声に入り混じって飛んだ「まっちゃん、肩甲骨キレい!」という声援が妙にツボでした・笑)。そのようにして、ニュー・アルバム『the sum』収録曲を中心として、まさしく“ベスト・オブ・ラスアラ”なセットでライブは進行。フロアではサークル・モッシュも巻き起こり、時にはハイ・タッチを交わし合ったりするキッズもいて、なんだかスゲーいいムード。バンドが幾度となく漏らしていた「楽しい〜!」という歓喜は、きっと誰もが共有するところだっただろう。
とにかく呼吸と波長のバッチリ合いまくった4人のアンサンブルは、もはや曲芸の域に達しつつあって、中でも超絶的な精度と手数を誇るhiroshiのドラミングは観てるだけでアガる!(幾度となく「ウメぇ!」と独りごちてしまいました)。時折ドラム・セットに向き合うフロント3人を鮮やかなスティックさばきで統率していくその姿は、まるで交響楽団のコンダクターのような優雅さを称えていた。こんな美しくも鋭利な“流線型のロック・フォルム”を描くバンド、ちょっと他に思い当たらないっす(あっ、いた! dustboxがそれに近いかも!)。
いつまでも鳴り止まない歓声にバンドはトリプル・アンコールにも応えて、トータル24曲を快演、ライブは大団円を迎えた。ツアーは終わってしまったけれど、この年末には「COUNTDOWN JAPAN 08/09」にも出演するので、12月31日に参戦予定の方はCOSMO STAGEに結集!(奥村明裕)