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実写映画『はたらく細胞』の主題歌として制作され、映画公開と同日に配信リリースとなった新曲。いかにもスタジアム級のスケールを感じさせるイントロから一転、歌い出しは静謐なピアノ弾き語りとなる。そこから力強いサビを迎えたかと思えば、次は変則的なトラップビートに乗せたラップが披露される。目まぐるしく曲調が変化する中でも、一貫してキープされるリリックの発語の良さが聴き手の意識を決して楽曲から逸らさせない。さらに迫力を増した二度目のサビから、再度短い尺のラップに入り、この曲の核心となる《休んで備えて ここぞでだけで 放って君の[100]％!!!》というラインが歌われる。そして、ホーリーなコーラスを従えた大サビで絶頂に達し、極限の壮大さの中で楽曲が締め括られる。100％で始まるもはたと1％に落ち着き、それから様々な回り道をしつつ最後には120％にまで振り切れるこの曲構成そのものが、リリックのメッセージを体現しているのだ。言葉と音の働きの捉え方と使い方が、あまりにも巧すぎる。（長瀬昇）（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年2月号より）
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