赤坂のTBS跡地（って今もTBSあるんだけど）に本日グランドオープンした赤坂サカス。に伴って、クローズから３年９ヶ月ぶりに新装復活となったライヴハウス、赤坂BLITZのこけら落とし公演は、今日と明日のKREVA２デイズ。新しいBLITZは、１F・２F合わせて1500人弱くらいのキャパの、前のBLITZよりもひと回り小さい、こぎれいなハコでした。

KREVAは５月からツアーが控えているが、そしてそのファイナルは７月５日・６日のさいたまスーパーアリーナ２デイズという、KICK THE CAN CREW時代まで含めても過去最大規模なことになっているが、そのツアーとは違う、この２日間のためだけのセット。KREVAのベスト・アルバム『クレバのベスト盤』（というタイトルなのです）が昨日リリースされた、ということで、基本的にそれに即したセットリストだったんだけど、まあ、すごかった、とにかく。

KICKから数えてKREVAのライヴなんてもう数限りなく観ているけど、そんな私が観ても鳥肌立ちました。KREVAとしてはかなりシンプルで素朴な、カマシのないステージだったんだけど、それでももう圧勝。トラックの出音も、本人のラップも、ステージでの佇まいや立ち振る舞いも、ものすごい存在感。一挙手一投足から目が離せない。もう、全部含めて才能がほとばしってる感じだった。レコード会社が２Fの招待席を用意してくれたのに、がまんできなくて途中から１Fに降りてしまった。

絶対王者。総合格闘技の「PRIDE」ではヴァンダレイ・シウバに、旧PRIDEのスタッフによって先頃立ち上げられた「DREAM」ではJ.Z.カルバンに冠されていた、その言葉を観ていて思い出しました。（兵庫慎司）