曽我部恵一BAND @ 渋谷クラブクアトロ

最高のライブ、最高の一夜だった。結成4年目にして初のバンド・アルバム『キラキラ!』をリリースした曽我部恵一BANDのツアー初日は慣れ親しんだクアトロからスタート。大歓声の中、登場した曽我部、上野、大塚、オータの4人。まずはステージ中央にて、恒例の円陣を組んで気合を注入する。これだけ円陣が似合うバンド、海外ならレッチリ、日本ならこの曽我部恵一BANDを除いて他にいない。最新アルバムからは“まちぼうけ”“チワワちゃん”“天使”“青春狂走曲”(サニーデイ時代の名曲をリメイクしたもの)、そして定番曲の“テレフォン・ラヴ”“ジュークボックス・ブルース”“ハルコROCK”などを惜しげなく披露。で、どれもいちいち盛り上がる。超絶テクがあったり、ド派手なステージ・パフォーマンスがあったり、究極の歌唱力があるバンドでは決してない。ロックを正面から「伝え」、そしてオーディエンスとひとつに「繋がる」ということを、他のどのバンドよりも愚直に、誠実に、そして真剣にやっているのが、曽我部恵一BANDなのだ。だからこそ僕らはこのバンドを心の底から信頼できる。ちなみに今日は、曽我部の愛娘・ハルコちゃんの7歳の誕生日。すこし照れながら「知らないうちに7歳になってました(笑)」と話す曽我部の表情がとても嬉しそうで、聞いてるこっちがなんだかニヤけてしまう。アンコール前・ラストに演奏されたのは、曽我部にしか生み出せないあの黄金のポップ・マジックが復活した、ニュー・アルバムからのキラー・チューン“魔法のバスに乗って”。「これから20年演奏していくに違いない、バンドの方向性を決めてくれた曲です」と豪語するこの名曲を聴くと、曽我部恵一BANDの輝かしい「キラキラ!」した未来が見えてくる。最高のライブ、最高の一夜だった。(洪弘基)
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