●セットリスト
1 Not Today
2 21st Century Girl
3 ペップセ -Japanese Ver.-
4 DOPE
5 Begin
6 Lie
7 First Love
8 Lost
9 Save ME -Japanese Ver.-
10 I NEED U -Japanese Ver.-
11 Reflection
12 Stigma
13 MAMA
14 Awake
15 BTS Cypher 4
16 FIRE -Japanese Ver.-
17 Title Medley (N.O -Japanese Ver.-/No More Dream -Japanese Ver.-/BOY IN LUV -Japanese Ver.-/Danger -Japanese Ver.-/RUN -Japanese Ver.-)
18 Boy Meets Evil
19 Blood Sweat & Tears
En1 Wings
En2 血、汗、涙 -Japanese ver.-
En3 2! 3!
En4 Spring Day
MCもそれぞれに、自由過ぎてキュートなところと、自分たちのファンであるARMYに対するまっすぐな感謝の姿勢が、7つの味にブレンドされていて、彼らが熱狂的に愛される理由がビンビン伝わってきたし、自分も7人のことがあっという間に好きになってしまった。そして“21st Century Girl”、“ペップセ -Japanese Ver.-”、“DOPE”と、掛け合いが楽しい曲や、メンバー同士の本気の仲の良さが感じられる絡みが入ってくる曲の連発でいきなり、さいたまスーパーアリーナは興奮の絶頂に。
そして、ここからは7人それぞれのソロステージを軸にこの『2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR ~Japan Edition~』というツアーが持つ物語性が一気に深まっていく。JUNG KOOKの“Begin”、JIMINの“Lie”、SUGAの“First Love”では、それぞれの内面の柔らかいところから赤裸々に曝け出される感情の液体で会場が満たされるようだった。“Lost”、“Save ME -Japanese Ver.-”、そして“I NEED U -Japanese Ver.-”への美しい流れで、ライブ中盤に激しい叙情性の坩堝を巻き起こしたあとは、RAP MONSTERの“Reflection”、Vの“Stigma”ではドープなヒップホップの表現で「絶望」や「罪」など生きることのダークサイドまで鋭く切り込み、J-HOPEの“MAMA”はその痛みを希望と活力に変え、JINの“Awake”はここまでの流れをアンカーとして願いの紙飛行機に変えて飛ばすように歌い上げる。
サブステージでRAP MONSTER、SUGA、J-HOPEの3人がルードなビートに乗せて磨き上げたラップで撃ち合い防弾少年団の原点を感じさせる“BTS Cypher 4”で、センチメンタルな方向に振り切ったソロステージの空気をひとまず断ち切ったあとは、“FIRE -Japanese Ver.-”で会場の興奮の導火線に文字通りの再着火。そこから“N.O -Japanese Ver.-”、“No More Dream -Japanese Ver.-”、“BOY IN LUV -Japanese Ver.-”、“Danger -Japanese Ver.-”の攻撃一辺倒の流れから“RUN -Japanese Ver.-”の開放感へと突き抜けるメドレー、そして“Boy Meets Evil”でJ-HOPEの躍動するダンスが炸裂したあとの “Blood Sweat & Tears”という、アルバム『WINGS』の冒頭を再現するドラマチックな流れで本編は幕を閉じた。