●セットリスト
1.BABYMETAL DEATH
2.ギミチョコ!!
3.メギツネ
4.ヤバッ!
5.紅月 -アカツキ-
6.GJ!
7.シンコペーション
8.META!メタ太郎
9.イジメ、ダメ、ゼッタイ
10.KARATE
11.ヘドバンギャー!!
12.Road of Resistance
13.THE ONE -English ver.-
赤坂BLITZで開催されたMETAL HEAD(男性)限定の「黒キツネ祭り」/MEGITSUNE(女性)限定の「赤キツネ祭り」/GOLDEN EGG(10代)限定「金キツネ祭り」の3公演、さらに東名阪Zeppを舞台にそれぞれ行われた「銀キツネ祭り」(60歳以上&小学生限定の「ROYAL FOX SEAT」設置)、「白キツネ祭り」(コープスペイント=白塗り限定)……といった5形態で7月〜8月にかけて行われてきた、オーディエンス限定型ライブハウス公演「5大キツネ祭り in JAPAN」。
その集大成として、さいたまスーパーアリーナ&大阪城ホール各2Daysという規模で開催されたワンマンライブ「巨大キツネ祭り in JAPAN」のうち、たまアリ公演2日目となった9月27日のアクトは、「BABYMETALが今、世界中で求められる理由」そのものを、ホームグラウンドたるここ日本で改めて、超弩級のスケール感とともに実証するものだった。
そんな中、“BABYMETAL DEATH”の激烈イントロとともにSU-METAL/YUIMETAL(Scream & Dance)/MOAMETAL(Scream & Dance)が舞台に登場! 会場は終始レッドゾーン超えの狂騒感と多幸感に包まれていった。
そんな複層的な要素が生み出す奇跡のバランスが、神バンドまで含め完全に血肉化されていることが、“ギミチョコ!!”、“メギツネ”など1stアルバム『BABYMETAL』の楽曲群からも、“ヤバッ!”、“シンコペーション”といった2ndアルバム『METAL RESISTANCE』収録曲からもリアルに伝わってくる。
約3年前、2015年1月に同じくさいたまスーパーアリーナで行われた「LEGEND“2015” 〜新春キツネ祭り〜」では、王宮の如き舞台装飾や、センターステージへの架け橋がメンバーを乗せて空飛ぶ船のように宙に浮いたりする大仕掛けも含めての、壮大なテーマパーク性も備えたエンターテインメントだった。
が、この日のBABYMETALのアクトは、爆音花火の特効やレーザー光線など最低限の演出を除けば、ステージから放つ歌と音のエネルギーで満場のたまアリに真っ向から対峙する、決然とした潔さに貫かれたものだった。
《メタルが響けば/ぼくらは友達さ》……「世界をメタルでひとつ(THE ONE)にする」という途方もないコンセプト=「メタルレジスタンス」に、夢物語でもフィクションでもなく「現実」としての形を与えてきた彼女たちだからこそ掲げ得る、メタルと僕らを前へ先へと突き動かす応援歌であり行進曲。演奏を止め、オーディエンスにメロディを委ねるSU-METALに応えて、会場一面に♪オーオーオーの力強い歌声と拳が高々と突き上がった瞬間は、名場面満載のアクトの中でもひときわ感動的なシーンとして胸に残った。
終演後ブログ