髭 @ クラブチッタ川崎

髭 @ クラブチッタ川崎 - 髭
今日は13日の金曜日!ということで、髭恒例のイベント「CLUB JASON」が開催。1曲目からいきなり髭最大の人気曲“ロックンロールと五人の囚人”! 続くは、ドアーズの“ハートに火をつけて”のカバー! リリースツアーなどではなく恒例のイベントだけに、コアな髭ファンがぎっしり詰め掛けているムードを察してか、何でもありのアナーキーな選曲。定番曲とレア曲をバランスよく配し、フロアの温度を操っていく様に、バンドの状態の良さ、勢いを大いに感じたのだが、個人的にこの日は新作“Electric”の衝撃に尽きた。

7月16日にリリースされる掟破りの1ソング・アルバム『Electric』。インディーズ時代の楽曲“Acoustic”を再構築した楽曲だ。まず、ステージ上にうさぎの被り物をした謎の人物が登場。須藤(Vo&G)の「僕たちの新しいメンバーだよ。DJシラフ!(そう聞こえました)」という紹介に続き、《このメッセージ聞こえるかい?》というフレーズがひたすらループ、ループ、ループ。低音の効いた打ち込み音。回るミラーボール。両手を挙げてフラフラと踊る須藤。不可思議なステップを踏むコテイスイ(Per/Dr)。不穏に揺れるうさぎ。ダークで、チャーミングで、サイケデリックで、ひっそりと行われる危険な集会のようなムードがぷんぷんし始める。たまらなくサイケデリックで、愛しくなるような空間が、そこにはあった。初めてライブで“Electric”を観たのだが、ものすごくかっこいい。

と思っていると、ドラムの二人がパーカッションに向かい合って座り、須藤はキーボードへ。子供の声で再び《このメッセージ聞こえるかい?》のループ。ツインドラム&マラカス。口笛のSE――。約25分ほどの、時間も場所も吹っ飛ばすような、至福の体験だった。アブストラクト・ヒップホップでもあり、エレクトロニカでもあり、サイケデリック・ロックでもある“Electric”って、恐ろしい。様々な深読みが可能な楽曲ではあるが、それをあざ笑うかのような、問答無用のトリップ感があった。もっとライブを積んで完成度を上げれば、さらにすごくなりそう。ちなみに、7月16日、CDリリース日には“Electric”再現リリースパーティーがリキッドで行われるので、是非。

なお、『ROCKIN’ON JAPAN』7月号(6月20日発売)では、この『Electric』と今後の髭について、みっちり須藤&斉藤が語っているので、そちらも是非。(小松香里)
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