Ken Yokoyama @ 渋谷O-EAST - Ken YokoyamaKen Yokoyama

Ken Yokoyama @ 渋谷O-EAST

「The Rags to Riches Tour II」と名付けられた、全国8ヶ所を巡るショート・ツアー。その2日目の渋谷O-EAST公演は、冒頭の1stブロック、わずか3曲でこの夜の完勝を確信してしまったくらい、勢いと気概あふれるものだった。まだツアー途中なので詳しいセット・リストは明かせないのだけれど、ゲスト・アクトのWATER CLOSETに続いて登場したKen Bandが、普段はライブ終盤が定位置の意外な1曲目を掻き鳴らすや、チケット完売でパンパンのフロアに同時多発的にダイブ勃発! スタート直後からハンパじゃない盛り上がりとなったのだ。短髪に短パン、パープルのPIZZA OF DEATH Tシャツという出で立ちで、ずいぶんと若返った印象のケニー。ぎりぎりまでキッズに歩み寄って叫んだり、ギター掲げて何度もジャンプしたり、見るからに絶好調なはしゃぎっぷりだ。年頭に新加入した“ミナミちゃん”こと元KEMURIのギタリスト・Minamiとのコンビネーションもばっちり。4月の赤坂BLITZ公演では、まだお互いの間合いを確認しあっているようなところがあったけれど、「最近の練習スタジオには、もう何ヶ月も一緒にいるような雰囲気がある」とケニーが明かすように、いささかの遠慮も躊躇もなく、無邪気なまでにギターを掻き鳴らす2人は、観ていて何だか顔がほころんでしまうほど楽しそうな笑顔だった。記念的な武道館公演とメンバー・チェンジを経て、セカンド・シーズンを迎えたKen Bandが早くも充実期にあることを、その躍動的なステージとタイトな演奏が伝えていた。一方で、MCでは世界のナベアツや小島よしお、さらに郷ひろみのモノマネまで飛び出し(正直、あんま似てねぇ!笑)、加熱する一方のO-EASTを適度に冷却。もはやKen Bandのライブではおなじみだが、メンバー同士でふざけあってグダグダになって、お客さんから「しっかり!」という掛け声まで飛ぶ始末だったが、こんなにフレンドリーで親密な空間を生み出せるパンク・ロッカーを僕は他に知らない。ケニーのライブではいつだって、フロアとステージがとても近い。アンコールが終わってしばらくした後、「ちょっとアコギ奏でに帰ってきました」と一人ふらっとステージに戻ってきたケニー。ここでもフランクにキッズのリクエストに応えて数曲を披露。「また会おうな!」と呼びかける彼に、誰もが満ち足りた笑顔で応えていた。(奥村明裕)
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