というわけで、3月に始まったPOLYSICSのニュー・アルバム『We ate the Machine』のリリース・ツアーの(沖縄の追加公演を除き)ファイナル公演『WORLD TOUR OR DIE 2008!!!!』。一応、このバンドを、40分で終わった下北沢CLUB QUEでの初のワンマンから数えて10年くらい観続けている身として言っても、そしてそんなに付き合い長いわりに、ファンのように「見慣れている者ならではのあたたかい視点」を持ち合わせていない薄情な身として言っても、自分が観てきたポリのワンマン歴で、1、2を争うほどの大満足なライブだった。
何がよかったかって、抑揚。曲順の流れやバックの映像、アンコールの“イロトカゲ”で突然ハヤシ&ヤノでカラオケを歌う、これまでのライブとは違ったステージでの立ち位置(これまでは、フロントに左からフミ・ハヤシ・カヨで後方にヤノだったのが、今回は後方に左からヤノ・カヨで、フロントに左からフミ・ハヤシだった)などなど、演出効果上の物理的な抑揚もあったけど、それ以上に演奏そのもの、ライブ・パフォーマンスそのものの抑揚が効いていたとこがすばらしかった。波やうねりやグルーヴが、1曲単位ではなくて、2回のアンコールを含め2時間弱のライブ全体を通して、生まれていた。
中盤、気がついたらハヤシだけツナギの色が全身にわたって濃く変わっていた。「なんで?」と思って「あ、汗か」と理解するまで、若干かかった。あと、終演後にきいたんだけど、実はヤノは“Baby BIAS”の途中で腕がつってしまって大変だったという。ただ、観ている時は気づかなかった。要は、もんのすごいテンションのライブをやっているんだけど、「爆死寸前」みたいな感じではなかったっていうことだ。いや、実は爆死寸前だったのかもしれないけど、よくも悪くもそれを丸出しにせずにはライブをやれないポリシックスではなくなったっていうことだ。で、それは間違いなくいいことだと思う。とにかくパフォーマーとして優れていた、今夜のポリシックスは。
なお、MCで、サマーソニックに出演すること、そこで憧れのバンドでありポリシックスの精神的な師匠であるDEVOと共演すること、そしてその後にSHIBUYA-AXのDEVOのライブにオープニング・ゲストで出演することを発表していた。ハヤシくん、うれしそうでした。
蛇足。“KAJA KAJA GOO”のサビにおけるカヨちゃんの頭の振り方、いまだにコピーできない。もう何度観たかわからないぐらい観ているのに。曲のリズムとは違うし。でも明らかに一定のリズムと規則性でもって振ってるし。最後のサビの、そのまた一番最後のバースだけ、振り方が変わるとこまではつかんでるんだけど。(兵庫慎司)
1.Moog is Love
2.Pretty Good
3.Mind Your Head
4.PEACH PIE ON THE BEACH
5.NEW WAVE JACKET
6.Kagayake
7.Uno Dos
8.ズーバーマン
9.ポニーとライオン
10.I My Me Mine
11.Rocket
12.COMMODOLL
13.DNA Junction
14.ありがとう
15.ワトソン
16.Tei! Tei! Tei!
17.機械食べちゃいました
18.ワチュワナドゥー
19.Digital Coffee
20.P!
21.シーラカンス イズ アンドロイド
22.KAJA KAJA GOO
23.Dry or Wet
アンコール
24.BUGGIE TECHINICA
25.Baby BIAS
26.Electric Surfin’Go Go
27.イロトカゲ
アンコール2
28.URGE ON!!
29.Boys&Girls