SPARTA LOCALS @ 赤坂BLITZ

SPARTA LOCALS @ 赤坂BLITZ - スパルタローカルズスパルタローカルズ
SPARTA LOCALS @ 赤坂BLITZ - スパルタローカルズスパルタローカルズ
今年7月に発表されたアルバム『Leecher』のリリース・ツアーとして、9月4日の千葉LOOKよりスタートした“スパルタローカルズ TOUR’08「何てやさしい時代」”。10本目にして総決算となるツアー・ファイナルが、今宵、赤坂BLITZにて行われた。

午後6時35分。定刻より5分押しで登場した4人を大歓声で迎えるBLITZ。なぜかコウセイすでにもう千鳥足だが、客席を凝視して「ラストだぞー!!!」と一喝し“NEW HERO”に雪崩れ込めば、感情のインジケータを一気に引き上げて激情的に歌い上げる。“トラッシュボーイ”、“GET UP!”と畳み掛け、序盤からイカれた白昼夢のようなスパルタ・ワールドにオーディエンスは半狂乱で飲み込まれていった。伊東のストラトは伸びやかにメロディを奏で、梶山&光広のリズム隊も堅実なビートでバックアップ。特にタイトで小気味よい梶山のリズムは、今のスパルタのコア(核)と言っても過言じゃないくらい、時にクールに、時に荒々しくバンド・サウンドを牽引。実にクリエイティブで、得難いドラマーだと思う。

MCではコウセイ、「ほんとに弟なのかな?って、たまに思う。顔が似てなさ過ぎる」と「なぜこのタイミングで?」なクレームで実弟・光広を口撃。かと思えば、「なんかずーっと寂しい」、「楽しいことやってても、寂しい」と癒えない孤独感を激白。失礼ながら笑ってしまったけれど、この何とも理不尽で支離滅裂なエネルギーこそがスパルタの原動力、と好意的に解釈して話を進めよう。

今夜のハイライトは、何と言っても中盤から終盤にかけて“THE CLUB”、“UFOバンザイ”、“ギャップ”、“MONSTER”、“ピース”と、怒濤の勢いで連発された狂乱のダンス・タイム! きらびやかに自転するミラー・ボール×2が狂騒を煽り、享楽的に踊り狂うオーディエンス――あらゆるフラストレーションやオブセッションに不渡りを出し、痛快にネガ/ポジ反転させるスパルタの真骨頂たる圧巻の一時だった。

クライマックスはアンコールにも待ち受けていた。フルパワーで突っ走りすぎてフラフラなコウセイ、ふらつく足取りで客席に歩み寄り、「オイッ、最近頭にキター!ってことあるヤツ手を挙げて!」とオーディエンスに叫ぶ。勢いよく突き上がるたくさんの手の中から「アナタ! お名前は?」と帽子の男性にマイク向けて問いかけると、「あっ、私、オオチと申します」――オオチって、あの大地? そう、なんとその男性はまぎれもないダイノジ・大地だった! 思わぬ珍客の登場にどっと沸き上がるBLITZ(ちなみにその大地の「最近頭にキター!」ことは「糖尿病になったこと」でした・笑)。コウセイもフロアに飛び降りて“ばかやろう”を歌い叫び、ステージに戻ったと思ったら端のアンプによじ登ってまた“ばかやろう”を絶唱する暴れっぷり。さらにダブル・アンコールで“トーキョウバレリーナ”をブッ放し、壮絶なエネルギーの奔流の中でライブは大団円を迎えた。つまるところ目下のスパルタ、心技体どれをとっても絶頂値。まだまだ進撃は続くぞ!(奥村明裕)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on