MONOBRIGHT『SHINZOU LIVE-RATIONS』 @ 新代田FEVER

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全新曲のオリジナルアルバムを新代田LIVE HOUSE FEVERでライヴレコーディング!収録は2日連続で行われ、両日の選りすぐりのテイクによってニューアルバム『新造ライヴレーションズ』が完成されるのだという。その第1日目に参加してきた。

ラジオパーソナリティーの藤田琢己が、スタート前に説明。「ご協力頂きたい点があります。演奏中の出入りは禁止。皆さんがMONOBRIGHTのメンバーになるんです。『クラップ』『コール&レスポンス』『静かに』など、指示がパネルで出ますので、ご協力ください。我こそがナンバーワン・メンバーだという自覚を持って楽しんでください」。盛り上がる会場の模様をそのまま音源化するライヴ盤に近いイメージを何となく抱いていたのだが、そういうことではないらしい。
MONOBRIGHT『SHINZOU LIVE-RATIONS』 @ 新代田FEVER
そして、ついにMONOBRIGHTが登場。メンバーを代表して、まずは桃野陽介が挨拶。「基本はいつものライヴの感じで。早速1曲目から作っていこうかな。MONOBRIGHTのアルバムの1曲目は、大概インストナンバーなんです。この曲は次のツアーでの出囃子になります。用意はいいか?」。そしてスタートしたのは“FUNKTOPIA”。ノリ良く刻まれるビートに刺激され、みるみる内に盛り上がった観客。臨場感溢れるテイクを録るために、皆はいつにも増して拳を力強く振り上げて踊っている様子であった――という具合。演奏する前に曲紹介、観客に協力して欲しいポイントの説明を行いつつ、レコーディングは進行していった。

観客への指示は、フロア前方上手側にスタンバイしている黒子が掲げるパネルによって行われた。特にユニークだったのは、「お静かにお願いします」と書かれていたパネル。「何で静かにして欲しいかと言うと、曲の終わりの『ジャーン』って少しずつ小さくなっていくフェイドアウトの音を録りたいからです」と桃野は説明し、「そこの部分でオナラをしないでね。その人のパート名は『オナラ』になるよ」とヒダカトオルは注意を喚起。「お静かにお願いします」のパネルは、“ACTION!”“DEEP TRICK”などのエンディングで掲げられた。パート名が「オナラ」になった観客は、いなかった模様だ。

音や声を出して参加する曲も勿論あった。皆が黒子の合図で一斉に手拍子して演奏に加わったのは、“DEEP TRICK”“SHOUT TO THE TOP”など。一緒に歌った曲の内、特に難易度が高かったのが、輪唱を行った“アブラカダブラ”。クリックをヘッドフォンで聴きながら指揮する瀧谷翼に合わせて輪唱したのだが、彼のカクカクしたオモチャのような動きが面白過ぎて、観客の笑いが止まらない。練習がなかなか上手く行かず、桃野は頭を抱えていた。その一方、“ハートビート”で響き渡った歌声は実に感動的であった。「ライヴへの想いと衝動を詰め込んだ歌です。だから皆さんにも歌って欲しいんです」と熱く語った桃野。彼のリクエスト通りに間奏開けから始まった《ラララー》という観客のコーラスを浴びながら、メンバー達は実に気持ちよさそうに演奏していた。

渋めの曲を録る「大人の階段登るコーナー」では、メンバーで一番「大人」であるヒダカがメインヴォーカルの“ゆあそう・びゅーちふる”を披露。「要はオッサンによるオッサンの音楽ということだね」と本人はボヤいていたが、グッと胸に迫る美メロを聴かせる曲であった。そして、このコーナーでは、松下省伍の初書き下ろし曲だという“ウォークウォークウォーク”が大きなサプライズとなった。なんとbloodthirsty butchersの田渕ひさ子がコーラスとして登場! 松下はこの曲に関して「仮のデモで録った曲を聴いたら、女の人の声が聞こえてきたんです。ひさ子さんにコーラスをお願いしたら、快くOKしてくれました」と解説していた。また、“ソシアル”では、bloodthirsty butchersの吉村秀樹も参加。吉村との共作だというこの曲は、MONOBRIGHT+吉村のギター+田渕のコーラスというスペシャル編成となった。「ホモブライトのライヴ。後輩の偉業達成。ホモとして嬉しく思います!」など、吉村がクネクネと奇妙な動きをしつつ暴走気味の冗談をかましていたが、演奏が始まると雰囲気は一転。全員で奏でる音がエモーショナルに高鳴る様を、観客は息を呑んで聴いていた。

“旅立ちと少年3”のレコーディングを始める前に桃野は、「ライヴハウスで生まれるものはライヴハウスでしか経験出来ません。バンドとお客さんと一緒に作るそういうものを形にしたくて、今回のライヴレコーディングをやることになりました」と、想いを皆に伝えた。まさしく願い通りのことを、この第1日目のレコーディングで行えたのではないだろうか。そして、約2時間に亘って行われた全14曲のレコーディングの後、アンコールへ。まずは出口博之が、「ニューアルバム『新造ライヴレーションズ』は10月10日にリリースされます」「今日、配布された用紙に名前を記入してスタッフに渡すとアルバムにクレジットが載りますよ」「11月にワンマンツアーです」「9月17日にこの会場でアルバムの試聴会を行います!」などの新情報を発表。そしていよいよアンコールとなったのだが、まずは今日のレコーディングで上手く行かなかった曲の再レコーディングが行なわれた。録り直したのは“ジャイアントステップ”“ACTION!”“アブラカダブラ”。皆が一所懸命に輪唱した“アブラカダブラ”が、まさかの再レコーディング! 何故? 先程のレコーディングでは、メンバーも観客も冒頭からノリノリで輪唱しまくったのだが、2番以降から輪唱するのが正しいのだという。「俺たちのミスだ!」とメンバーは平謝りであった。

「ここからが本当のアンコール。最新の曲をお届けします。これは自由にして頂いていいですよ」と言い、ラストに演奏したのはタイトル未定の曲。明るい躍動感に誘われ、思いっきり飛び跳ねて踊った観客。ニューアルバム『新造ライヴレーションズ』には収録されないそうだが、とてもライヴ映えする曲だった。「お疲れ様でした! では、お手を拝借。イヨー! パン!」、桃野の音頭による一本締めでライヴレコーディング1日目は終了……だったのだが、実はその後“ハートビート”のPV撮影も観客が参加して行われた。MONOBRIGHTのPVを“涙色フラストレーション”から撮り続けている田辺秀伸監督がステージに登場し、まずは説明。“ハートビート”の演奏中に「2人の黒人男性と1人の黒人女性が後方の扉からフロアに入ってきて、観客を掻き分けてステージへ向かう」「観客が3人を持ち上げて、ダイヴの要領でステージへと運ぶ」「観客の頭上を漂う1人と、ダイヴした桃野が固く握手を交わす」……など、かなりインパクトの強いシーンの撮影が行われた。どんな完成形となるのだろう?

ライヴレコーディング2日目である8月15日(水)の模様は、『ニコニコ生放送』で中継されるという。お見逃しなく! (田中大)
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