SPECIAL OTHERS @ Zepp DiverCity

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今、SPECIAL OTHERSは、個々のプレイヤーとしてはもちろん、ひとつの集合体として、過去最高に健全かつ有機的で、アブラの乗った状態なんじゃないか――ということを、もうライブ序盤で確信してしまったくらい、この夜の『QUTIMA Ver.15 Tour“Have a Nice Day”』セミ・ファイナル@Zepp DiverCity公演は4人のパフォーマンスが冴え渡っていた。

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まさに強行日程で行ったアメリカ・ツアーと、このレコ発全国ツアー、さらに言えば昨年意欲的に行った数々のコラボレーションの成果に他ならないだろう。4人のアンサンブルは、より一層タイトかつ自由な軌道を描き、ライブ冒頭から“ORION”→“ROOT”と最新作収録ナンバーでみるみるZeppを掌握していく。驚いたのは、普段のイージー・ゴーイングな4人からは想像できないくらい、どこか張り詰めた緊張感と集中力でもって、ひたむきに演奏に徹していたこと。エモーショナルかつ雄弁にギターを掻き鳴らすヤギー(柳下)は、時にトム・モレロ(Rage Against The Machine)のような才気すら感じさせたし、加えて1stセット(前半)には、いつもの(宮原の声マネで)「どぉーもー、スペシャル・アザースでーす!」が、ない。そう、ノーMCで矢継ぎ早に楽曲を畳み掛けるという構成も、ストイックな印象を強めていたひとつの要因だろう(あるいは原点回帰色が強く、ジャム・バンドの本懐といえる楽器間のスリリングな掛け合いで未踏地を切り拓いた『Have a Nice Day』という作品そのものが、バンドにある種の緊張を強いるのかもしれない)。一方で、前半4曲目の“STAY”では多幸感あふれるハーモニーとグルーヴで場内を眩いばかりのハッピネスで満たし、その後の「IDOL」での、快楽中枢がどうにかなっちゃいそうなほどの絶頂感は何しろ格別だった。いやぁ、とにかく楽しい!

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晴れやかな“Have a Nice Day”で1stセットを締めくくり、15分ほどのインターバルを経て再び4人が登場。この2ndセットは完全にパーティー・モードに振り切れていて、冒頭の“Uncle John”からオーディエンスは諸手を上げて歓喜爆発! 美しいコーラス・ワークとアンサンブルは清々しいまでの開放感に満ちていて、四方の壁と屋根がぱーっと開いて、場内に陽の光が燦々と降り注ぐような錯覚に陥ったほど。続く“ORGANBASS”が深夜のクラブさながらのディープなダンス空間を現出させ、その後の“PB”では盛大にハンドクラップが沸き上がって再びアッパーに急加速。さらにトドメと言わんばかりの“AIMS”投下でフロアは一気呵成に沸点突破! 4人も激しい身振りを交えてアグレッシブなプレイを魅せ、フロア一面が興奮と歓喜に沸き立つ光景はちょっと圧倒されるほどだった。

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ひとしきり絶頂を刻んで、2ndセット終盤にようやく「どぉーもー! スペシャル・アザースです!」と宮原。「16ヵ所やって東京帰ってきました!」(芹澤)と充実したツアーを終えようとする喜びと手応えを語り、「横浜から青山まで軽トラックで来てライブやってたね」(宮原)など思い出話にも花が咲く。で、ヤギーもフロント2人に負けじと口を開くも、「こんなにたくさん来てくれて、うれしいですよ」と、いささか定形的なMCで「内容が薄い!」と宮原&芹澤にダメ出しされる残念な結果に(笑)。しかし、「みなさんをいろんなところに連れていけたらと思うので、これからよろしくお願いします!」(ヤギー)と最後はビシッと決めて、本編ラストの“beautiful world”で早くも有言実行。ポジティブかつ心躍る躍動感に満ちた演奏で、オーディエンスをめくるめくバーチャル世界旅行へと引き連れてみせた。アンコールでは“Laurentech”で今一度輝くようなクライマックスを描き、「年の瀬なんで、風邪ひかないように。また会いましょう!」(又吉)と、東京ワンマンは沸き立つような祝祭感のなか幕を閉じたのだった。ちなみにスペアザのホームページでは、謎のカウントダウンが進行中。ちょうど元日にゼロを迎える算段なのだが、果たして新年にどんな吉報を届けてくれるのか……期待して待ちましょう!(奥村明裕)
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