コートニー・ラヴの実の父親でかつてグレイトフル・デッドのマネージャーも務めたことのあるハンク・ハリソンはニルヴァーナのカート・コバーンの死にコートニーが関わっているとしていて、いずれ自著『Love Kills: The Assassination Of Kurt Cobain(ラヴは殺す:カート・コバーンの暗殺)』を再版する時にそのことを証明してみせると語っている。
「コートニーにそれが可能だったことは疑いないよ」とハリソンはエンタメ・サイトのレイダーに語っている。「コートニーが引き金を引いたとまでは証明できないけど、コートニーが関わってたことはかなり確実なところまで証明できるはずだよ」とハリソンは説明している。
特にハリソンは先頃、カート・コバーンの財布からのメモが20年ぶりに公開されたことを重要視していて、その内容を読んで100パーセント確信したと語っている。このメモは公開当初はカートがコートニーをなじっているものとみなされていたものの、その後、実はカートとコートニーの間での内輪受けの冗談のようなものではないかとみられているが、これこそがコートニーがカートの死に関与していることを示す決定的な証拠だとハリソンは主張している。
「このメモの真の意味を読み解き、それをほかの証拠と繋げてみさえすれば、半人前のバカでもなにか悲惨でむごたらしいことが起きたのは明らかなんだ」
さらに20年目にして初めてこのメモを公開したシアトル市警の動機も疑わしいと次のように語っている。
「俺以外の誰も一番明白な疑問を問いかけていないんだ。『なんでこれは20年前に明らかにならなかったのか』ってね。公開されなかった理由はすでに警察は自殺だと判断してほかに証拠は要らなくなったからなんだよ」
なお、カートのメモはその全文が先頃明らかになり、「新郎カート・コバーンは、コートニー・ミッシェル・ラヴを法の下いたぶられた妻として娶りますか。たとえニキビ面のビッチであなたのお金を湯水のように薬遊びと男遊びに使い尽くしたとしても? 少なくとも週に1回はやると約束できますか、大丈夫ですね?」というものだったことが判明している。グランジ・シーン研究家で『Everybody Loves Our Town: An Oral History of Grunge』の著者としても知られるマーク・ヤムもこの文章は明らかにコートニーによって綴られたものだとツイッターで断定している。
ハリソンはコートニーの母で精神科医のリンダ・キャロルと結婚していた際にコートニーをもうけることになったが、コートニーが5歳だった時にキャロルと離婚し、親権はキャロルに認められることになった。親権を争った際、キャロルはハリソンがまだ幼児だったコートニーにLSD成分を含ませた紙を食べさせたことを訴えたとされている。