エリオット・スミスを扱った新しいドキュメンタリー作品『Heaven Adores You』の予告動画が公開されている。

『Heaven Adores You』はエリオットのドキュメンタリーとしては初の本格的な内容となっていて、エリオットが親しくしていた友人や知己が出演し、5月5日にサンフランシスコ国際映画祭で世界初上映される。

監督はニコラス・ロッシで、作中では未発表曲音源、未発表画像や希少な映像のほか、エリオットの友人やコラボレーターとのインタヴュー映像も含まれることになる。インタヴューにはエリオットの妹のアシュリー、ジョアンナ・ボルム、ジョン・ブリオン、ニール・ガスト、ラリー・クレイン、ロブ・シュナップらが答えている。作品の音楽監督を務めたケヴィン・モイヤーは次のように作品を説明している。

「このプロジェクトはエリオットとエリオットの音楽へのラヴレターのようなものなんだよ。それと実はポートランドへのラヴレターにもなっているんだよ。あるいは、テキサス、ニューヨーク、ロスアンジェルス、そのほかエリオットが故郷と呼んだところすべてへのね」

「でも、なによりも重要なのは、この作品がエリオットと親しくして同じようにエリオットを愛していたたくさんの素晴らしい人たち、友人や親友たち、それもこんなデリケートな題材であることや自分たち自身も傷ついたことをおいといて、なぜぼくたちみんながこれほどエリオットの音楽を愛していたのかを説明するのに手を貸してくれた出演者のみなさんからのラヴレターでもあるということなんだよ」

エリオットは1994年に『ローマン・キャンドル』でデビューし、アルバム5枚をリリースした後、03年に他界した。死の直前までエリオットは死後リリースされた『フロム・ア・ベースメント・オン・ア・ヒル』制作に取りかかっていた。死後にはさらに未発表音源集『ニュー・ムーン』もリリースされている。なお、今年に入ってからはエリオットが制作したダンス・トラックも3曲公開されている。

『Heaven Adores You』の予告動画はこちらから。

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