コヒード・アンド・カンブリア、借金のかたに取られそうになったファンの自宅を救う

コヒード・アンド・カンブリア、借金のかたに取られそうになったファンの自宅を救う

コヒード・アンド・カンブリアが、バンドのファンを資金的に援助して自宅が借金のかたに取られるところを救ったという。

このファンはシンディ・クラウチというバンドのファン・サイトのスタッフで、家が売り払われないよう抵当権の3500ドル(約35万6千円)を確保する必要に迫られ、資金調達サイトでこの3500ドルをなんとか工面しようとしていた。シンディは4人の子供の母親で、夫の収入が差し押さえられ、借金で首が回らなくなってしまったのだという。

その事情を聞きつけたバンドは自費で3000ドル(約30万6千円)提供したというが、ギターのトラヴィス・スティーヴァーはその理由を「シンディは超前向きで、ぼくたちのやってることをどんなことでも応援してくれる、ほんとに頭の上がらないファンだから」だとゴシップ・サイトのTMZに説明している。シンディはその後、感謝の言葉を次のように表明している。

「あまりの嬉しさにキーボードを叩くにも目の前が涙でぼやけてしまっています。わたしたち一家は完全に資金を充分に用意することができましたが、正直お金が工面できることになるとは全然思ってもいませんでした。ここで、少しお話を紹介させてください。

ちょうど10年くらい前になりますが、わたしはあるバンドと恋に落ちてしまいました。そんなことは珍しいことでもなんでもありませんが、このおかげでわたしの人生はいろんな形で前向きに変わっていくことになりましたし、その中の一つにわたしの家族を絶望の淵から救い出すということも含まれることになりました。そのバンドがコヒード・アンド・カンブリアです。ここで時間を2年前に戻します。わたしはバンドがバーミンガムでライヴを予定していることを聞き、生まれて初めてコヒード・アンド・カンブリアのコンサート・チケットを買うことになりました。この時のライヴはとてつもないもので、わたしがコヒードについて知っていたことをすべてまったく新しいレヴェルにまで高めてくれました。この経験と、このバンドのメンバーがわたしたち一行全員にまで会ってくれるほどファンに気をかけてくれていると知ったことで(わたしたちはアラバマ州バーミンガムの繁華街に停まっていたバンドのツアー・バスに25名ほどでストーカーのようなつきまとい方をしていたのに少しも嫌がられませんでした)、わたしの人生に大きな変化をもたらすことになったのです。

その翌日、わたしはツイッターのアカウントを作ったところ、なんと自分とまるで同じようにこのバンドにどっぷりはまってしまっているというか、完全に強迫観念的に取り憑かれてしまっている人たちが、文字通り何千人もいることを知ったのです! そして今や自分が一番好きなアーティストの5本の指にまで入るようになったのに、これまで自分がまるで知らなかったこと、これまで気づかないでいたコンセプト、あるいはこれまで知らなかった曲やサイド・プロジェクトについて知っていったのですが、なによりも重要だったのは、わたしはこれをファンのみなさんから教えてもらったということなのです。チルドレン・オブ・ザ・フェンス(『垣根に座る子供たち』という意味でコヒード・アンド・カンブリアのファンの通称)を発見したこと、この素晴らしい人たちを見出したことで、わたしの世界が激動しました! わたしはチルドレン・オブ・ザ・フェンスの拡がりを知ってすぐに情熱が燃え上がりましたし(今でもそうです)、フェイスブックやツイッターで呼びかけていく相手もすぐにたくさんみつかりました。お互いのことを気にかけて、いろんなことを呼びかけ合って、コヒード・アンド・カンブリアへの燃えたぎるような情熱を分かち合う、ほかには類を見ない友人のみなさんと知り合っていきました。わたしは1年近くファンが生み出したファンベースに関わり、この情熱を分かち合っている人たちに自分の知っているすべてを提供する方法を探りました。というのも、わたしたちはみな同じで、一つの愛を持っていて、その愛は『スターⅣ』よりも明るく輝いているからなのです。その後、わたしはそこからコバルト・アンド・カルシウム(オフィシャル・ファン・サイト)のスタッフへと活動の場を移しましたが、そこで新しい会員や新旧のファンと触れ合う喜びを味わっています。これが夢だとしたら、わたしはまさに夢を生きていて、その夢によって、現実を生かされています。

このまま話がまとまらなくなる前に一つ断っておきます。なにかを絶望的に必要としていた今まさに、コヒードをめぐるもろもろのものがすべてまたしてもわたしの人生を変えてくれたのです。コヒード・アンド・カンブリアなしには、チルドレン・オブ・ザ・フェンス(と地元の親友たち)なしには、わたしは『賃金差押えを回避して自宅を売り払わなくてもよくなりました!』と言うことは到底かなわなかったということです!!! この先わたしが100年生きたとしてもわたしはまったく同じように生きるつもりです。これまでやってきたこととまったく同じように過ごして、このバンドやこのコミュニティーについてみんなに伝え、そして、バンドのメンバーの活動だけでなく、メンバー個人についても応援をしていくつもりです。メンバーのみなさんのその人柄と配慮や思いやり、利他的で惜しみないところはそういう応援にふさわしいものなのです。ある家族とその必要としているものを見出し、わたしたちの生活を守ってくれたこと、これについてのわたしたちの感謝は深いもので、ネヴァーエンディングなものなのです。

最後になりましたが、地元の友達のみなさんに、チルドレン・オブ・ザ・フェンスのみなさん、そしてコヒード・ファミリーのみなさん(メンバー、スタッフ、マネジメント)ありがとうございます! みなさんの全員がわたしたちの背中を押してきっとどうにかなると信じさせてくれて、本当にどうにかなったのです。

この心は永遠に休むことなく、前に進み、決してついえることはない("ワールド・オブ・ラインズ"より)」

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