デス・キャブ・フォー・キューティーのクリス・ウォラが脱退を発表
2014.08.14 20:03
デス・キャブ・フォー・キューティーのクリス・ウォラはバンドを脱退するつもりであることを明らかにしている。
クリスはザ・ストレンジャー誌に寄稿した原稿で2011年の『コーズ・アンド・キーズ』以来の8枚目となるバンドの新作のレコーディングを終えたことを明らかにしていて、さらに来月カナダのヴィクトリアで行うライヴが自分とバンドの最後のものとなることも宣言している。これまでバンドのプロデューサーも兼ねてきたクリスだが、今作はミューズなども手がけているリッチ・コスティがプロデュースにあたっているという。クリスは次のように綴っている。
「要するにぼくは未知なるものに惹かれるのだと思う。それだけ簡単なことなのだ。このバンドの4人の1人であったことをぼくはきっと懐かしく思うことだろうし、この先デス・キャブ・フォー・キューティーが選んでいく道をぼくは応援していくつもりだ。ぼくが大人になっていく生き様を一緒に過ごしてくれたベン(・ギバード)、ニック(・ハーマー)、ジェイソン(・マックガー)には深く感謝したい。この心から感謝を言葉ではなんと言い表したらいいのかわからないくらいだ。ありがとう。また、ぼくはファンのみんなにも感謝したいし、本当にありがたいと謙虚な気持ちにさせられる。きみたちなしには音楽はただの『コンテンツ』になっていただろうし、もしそんなことになっていたら、それ以上に悲しいことはなかっただろうから。みんな本当にありがとう。ぼくたちは8枚目のアルバムの制作をちょうど終えたところで、今度の作品では初めて外部の人にプロデュースを託すことにもなった。そのプロデューサーはリッチ・コスティで、彼とこのような形で仕事を出来たことはぼくのミュージシャン生活の中でも最大の喜びとなったくらいだ。リッチにもありがとうと伝えたい。ほかにもたくさん感謝したい人たちはいる。スタッフ、マネジメント、家族、アトランティック・レコード、バースーク・レコード、エルシノール・レコードのみんな、ザ・ビリオンズ・チームのみんな。みんな、ありがとう」
さらにクリスは次のように続けている。
「バンドをやめようと決心するのは簡単なことではなかったし、今でも葛藤しているくらいだ。本当にとても残念なことだと思う。バンドのみんなのことは大好きだし、これまで一緒にやってきたことを誇りに思っているし、そうしたものがぼくがやめてからも変わらなければ幸いに思う。この先、ぼくの予定は単純に音楽を制作し続け、プロデュースを続け、可能な限り善行と美の領域で試行錯誤を続けていくことにある。闇に目をつけられることもあるかもしれないが、ぼくがそれを選ぶことはないだろう」
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