U2のボノ、突如発表された新作『Songs of Innocence』を語る

U2のボノ、突如発表された新作『Songs of Innocence』を語る

U2は新作『Songs of Innocence』をアイチューンズで公開し、無料で配信している。

U2は9月9日にカリフォルニア州クパティーノで行われたアップルの新型アイフォーンと腕時計型端末アップルウォッチの新商品説明会に登場し、新曲"The Miracle (of Joey Ramone)"のパフォーマンスを披露したが、その後、アルバムもアイチューンズで独占的に無料配信され、海外でのストリーミングはアイチューンズ・レディオとビーツ・ミュージックで公開されている。CDについては10月13日からアイランドからリリースされ、独占配信はそれまで続けられるとのことだ。

アルバムについてボノはローリング・ストーン誌に次のように語っている。

「俺たちとしてはすごく個人的なアルバムを作りたかったんだ。そもそもどうしてバンドなんかやりたかったのか、バンドを囲む人間関係について、俺たちの友情、俺たちの恋人たち、俺たちの家族たち、そうしたことについて解き明かそうとするアルバムなんだ。アルバム全体が俺たちのごく最初の旅の数々について扱っているんだよ。旅っていうのは、地理的、精神的、そして性的な意味合いでのものだよね。そんなものを振り返るのはしんどいことだよ。でも、あえて再訪してみたんだよ」

アルバムは前作『ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン』以来5年ぶりのものとなり、デンジャー・マウス、ポール・エプワース、ライアン・テダーらをプロデューサーに迎えている。アルバムにはザ・クラッシュに捧げられた"This Is Where You Can Reach Me Now"、ボノが14歳の時に亡くなった母親について歌った"Iris (Hold Me Close)"、ダブリンで起きた自動車爆破事件について歌った"Raised by Wolves"などの楽曲を収録している。最後のトラックとなる"The Troubles"はリッキ・リーを客演に迎えている。アルバムの内容についてボノは次のように語っている。

「U2のアルバムでは珍しく歌詞的に作品に一体感があるんだよ。俺としてはコンセプト・アルバムのようなものにはしたくなかったんだけど、どの曲も同じところからきてるからね。エッジなんかは冗談でこれが俺たちの『四重人格』なんだって言っててね。そういうことがやれるだけでも本当に恵まれてると思うよ」

これまでアルバム・リリースが来年まで先送りになったのではないかという観測が流れる中、バンドもレーベルも今年中のリリースを考えていると繰り返し主張してきたが、ここにきて突然の公開となった。なお、ビルボード誌などは先頃アルバムはすでに仕上がっていて、2月のNFLスーパーボウル生中継番組のCMで初公開となった新曲"Invisible"については収録されているかどうかは微妙なところだとも伝えていた。

トラックリストは以下の通り。
'The Miracle (Of Joey Ramone)'
'Every Breaking Wave'
'California (There Is No End To Love)'
'Song For Someone'
'Iris (Hold Me Close)'
'Volcano'
'Raised By Wolves'
'Cedarwood Road'
'Sleep Like A Baby Tonight'
'This Is Where You Can Read Me Now'
'The Troubles'

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