8月19日発売のCUT9月号、巻頭特集は映画『8番出口』です!
『8番出口』の特集を組むからには、あの「おじさん」役・河内大和さんに話を聞かないわけにはいかないですよね。
無機質な地下通路をまったく同じ姿勢で、同じ表情で、同じ速度で、無限に歩き続ける驚異の芝居は一体どんな意識の中から生まれたのか──その実をたっぷりと伺ってきました。
普段はシェイクスピアカンパニーの主宰としても舞台を主軸に活動されている河内さん。舞台での芝居を突き詰めてきたからこその深い思考や丁寧な所作に迫ったインタビューとなっています。以下、その一部を抜粋してご紹介!
──地下通路を何周ループしても所作のブレないおじさんの歩きには驚かされました。
──空気を掘る、というと?監督からは「2次元の歩きをしてほしい」とオーダーされていたんです。でも、ゲームの歩き方をそのまま真似してもだめだなと思って。無機質に、まったく同じ表情で、毎時間毎秒、寸分違わず同じ形で歩くにはどうすればいいかを考えたときに、一番意識したのは「空気を掘る」ことですね
他にも、ドラマ『VIVANT』ぶりとなった二宮和也さんとの共演話や、まさかのおじさんの裏話も──!? インタビュー全文はぜひ本誌でお確かめください。イメージの話なんですけど、今自分がいる空間には、自分の肉体の形の空気の穴が空いているわけです。そこから自分が一歩動くことによって、空気に新しい穴を掘っていくというか。(中略)今回は特にそれを意識して歩きました。僕、役者というのは自分の言葉なり身体なりで劇場空間に穴を掘って刻み刻んでいく仕事だと思っているので、それをずっと研究してきた甲斐があったなと
もちろん「おじさん」の撮り下ろしポートレートも掲載しています!
撮影中、「あの“笑顔”やってもらえないでしょうか……」とおねだりした編集部にも快くOKしてくださり(優しい……)、「映画の撮影ぶりにやるので久しぶりです。できるかな……?」とハニカミながらもカメラの前では全力でやってくださいました。(冒頭オフショット参照)
誌面にはいろんな確度からおじさんを収めた「おじさん標本」のような貴重なポートレートを掲載していますので、ぜひ隅々までご覧いただきたいです。
最後は、とっても笑顔な河内さんのオフショットを!
映画『8番出口』は8月29日公開。映画を観る前にも観た後にもおすすめのCUT9月号、ぜひチェックしてくださいね!(田畑早貴)
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CUT9月号は現在以下にてご予約可能です。