ポール・マッカートニーはミズーリ州ファーガソンで起きた警察官による黒人少年銃撃死事件をめぐるニューヨークや地元ファーガソンでの抗議活動に触発されていると明らかにしていて、自分の心境を表す楽曲も書いていると語っている。
これまでポールは"ブラックバード"は実はアメリカの人種差別撤廃を訴える公民権運動に触発されて書いた作品だったと明らかにしてきているが、ファーガソンで警察官に銃撃死させられたマイケル・ブラウンやニューヨークのスタテン島で警察官に取り押さえられた際に窒息死したエリック・ガーナーの顚末によって創作意欲をかきたてられていると次のようにビルボード誌に語っている。
「最近はニューヨークとかアメリカ中で起きている抗議運動についてよく考えててね。なんかそれについてぼくが曲を書けたら、街頭を行進している何千という人たちの訴えにぼくの声も加えられたらいいのになと思ってね。結構根を詰めてやってみたんだけど、なかなかうまくいかないんだよ。だからって諦めるつもりはないんだけど、なかなか難しいんだ、ほかの気持ちだったらわりとすぐに曲にできたりするもんなんだけど」
なお、ポールはゲームソフト『Destiny』のサウンドトラックについてNMEに次のように語っている。
「このゲームの音楽にはすごい複雑さがあるし、というのもゲームでは音楽はあるルートについて一部分の音楽しか流れないものだからね。孫たちや子供たちを見ていても、みんなゲームに没頭してて、ぼくには音楽を聴いている余裕はなさそうだなとしか思えないんだよ。みんなの予定はかなりいろんなことで詰まってるからね、ぼくとしてはみんなのいろんな予定の隙間に自分の音楽を忍びこませるっていうことをしたいんだよね」
さらに自分では『Destiny』をやったことがあるのかという問いについてポールは次のように答えている。
「ぼくはあんまりゲームが得意じゃないんだよ。ほかにもやらなきゃいけないことがたくさんあるからね、ずっとテレビ画面に没頭してるわけにはいかないんだよ、ゲームにふけったりしてね。もちろん、試したことはあるし、楽しかったけど、すぐに全滅したよ。宇宙人にやられまくったよ」
(c) NME.COM / IPC Media 2014
『アルバム・オブ・ザ・イヤー』特集掲載 ロッキング・オン1月号発売中

詳細はこちらから。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/113830