U2のビデオ撮影、「迷惑」「悪趣味」と地元住民から不評を買う

U2のビデオ撮影、「迷惑」「悪趣味」と地元住民から不評を買う

U2は北アイルランドのベルファストでビデオ用の撮影を行ったが、これが地元に混乱をもたらしていて、趣味の悪いものとして不評を買っているという。

撮影はベルファスト市街で先週行われたが、一部ではその内容が北アイルランド紛争の記憶を呼び起こすものになっていることで地元の住民から反感を買っているとの臆測を呼んでいる。撮影に使われた地区では、ケア・ワーカーが車両の駐車を撮影スタッフから咎められたために予定していた高齢者夫婦宅への訪問ができなかったり、自分の顧客が駐車できず撮影隊によって追い払われてしまったと事業主が苦情を訴えたりしているともベルファスト・テレグラフ紙が伝えている。

住民によれば、撮影では車両を炎上させたり、役者が兵士の扮装をしたり怪我を負った演技をしており、かつて横行していた爆弾テロの様子を再現させているようで、思い出したくもない過去を蘇らせているという。ある人物は次のように語っている。

「U2は北アイルランド紛争で起きた爆弾事件のようなものを撮影しようとしているわけで、本気でそんなことをやるなんてとても信じられませんよ。もちろん、これまでも紛争についてはいろんな芝居や映画でも扱われてきていますし、実際に起きたことでもあるんですけどね」

また、一部の住民にはバンドが紛争の記憶を「金儲けに使おうとしている」と反感を憶えている者もいるという。さらに別な住民は、撮影は紛争の頃の「ひどい日を思い出させた」とのことで、「映画の撮影みたいな感じでした。盛り上がっていて、照明もたくさん使っていましたね。人だかりもたくさんできてましたよ」と語っている。

なお、バンドは撮影には不在だったという。また、ボノはニューヨークで自転車の転倒事故で大怪我を負い、5時間にわたる手術を受け、その後療養中だと伝えられている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014


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