B・サムナー、イアン・カーティス記念館は自殺記念館になりかねないと憂慮を示す

B・サムナー、イアン・カーティス記念館は自殺記念館になりかねないと憂慮を示す

元ジョイ・ディヴィジョンのバーナード・サムナーは、イアン・カーティスが自殺した家をファンが買い取って記念館にしようとしていることについて、同意しかねるとその複雑な心中を語っている。

バーナードはニュー・オーダーとして今年のNME賞授賞式に出席した際にNMEの取材に応えているが、まずは遺族の意向を尊重するべきではないかと次のように語っている。

「昨日そんな話をメールで知ったんだけど、デビー(イアンの未亡人)とナタリー(イアンとデビーの娘)がそれに賛成するとは思えないし、イアンについては一番近い人間がデビーとナタリーなんだから、二人の意思がまずは尊重されるべきだよね」

さらに自身の立場についてはなかなか難しいと次のように説明している。

「難しいところだよね。というのも頭の片方にはイアンを記念するものなんだし、素晴らしい記念館になるはずだという思いもあるし、その一方でちょっと趣味が悪いんじゃないかと、それでは自殺記念館になっちゃうよっていう気持ちもあるんだよ。正直言って、その両者の真ん中で引き裂かれるような心境だね。でも、ぼくにはやっぱり悲しい場所なんだな。わざわざ出かけて行きたいところじゃないよ」

イアンの自宅については先頃売りに出ていることが報じられると一部のファンがこの自宅を買い取って博物館にするべく、資金募集サイトのインディゴーゴーで出資を呼びかけることになった。

家はマンチェスター近郊のマクルスフィールドのバートン・ストリート77番地にある寝室2間を備えたタウンハウスで、11万5千ポンド(約2120万円)で売り出されている。みんなで買い取ろうと呼びかけているのはザック・デイヴィスというファンで、この自宅をファンが表敬訪問できるイアン・カーティス記念館に作り替えようと提案している。目標額は15万ポンド(約2760万円)で締切は3月30日になるという。

イアンは1980年にジョイ・ディヴィジョンがアメリカ・ツアーに乗り出す数日前に自宅で首を吊って自殺しているところを発見され、ロック写真家のアントン・コービンが監督した07年のイアンの伝記映画『コントロール』の撮影でもこの自宅がそのまま使われていた。

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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