miwa、アコギ1本、360°センターステージで魅せた日本武道館2days!
2015.03.09 17:20
miwaが2015年3月7日、8日の2日間、日本武道館にて「miwa live at 武道館 〜acoguissimo〜」を開催した。
2011年より始まった、miwaがアコースティックギター1本の弾き語りで全国をまわる「acoguissimo」ツアー。その関東圏初上陸であり、過去最大規模での公演となった2days・2日目のレポートを掲載する。
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「アコギ1本で武道館ができて幸せでした。ありがとうございます」――そう涙で声を震わせながら告げたmiwaに、360°を取り囲むオーディエンスから万雷の拍手が送られた。ギター1本で47都道府県を巡るべく、2011年にスタートしたmiwaの「acoguissimo」ツアー。5年目の今回は「miwa live at 武道館 〜acoguissimo〜」として、武道館2DAYS公演にて関東初上陸を果たした。3日3日にデビュー5周年を迎えて最初のライヴということもあり、大きな祝祭感に包まれた2日間。その2日目の様子をレポートする。
シェリル・クロウ“Steve McQueen”のSEが鳴り響く中、アリーナ席西側の入口から現れたmiwa。この日は場内中央に回転式の円形ステージが設けられ、東西南北のオーディエンスに余すことなく歌声を届けていくスタイルだ。ステージ上には数本のアコギに加えてクラシカルな椅子とランプが置かれ、アットホームな雰囲気を醸し出している。“441”でライヴをスタートさせると、涼やかで伸びやかなmiwaの歌声とともに場内に広がるのは、オーディエンス一斉のハンドクラップ。2曲目“君に出会えたから”では早くも客席中のタオルが勢いよく旋回し、アコギ1本のライヴとは思えない壮大な高揚感が生まれていった。
中盤のバラードセクションでは、事前に募っていた「武道館で聴きたい曲」のリクエスト第一位に選ばれた“めぐろ川”を披露。デビューシングル“don't cry anymore”のカップリングのこの曲で、5周年に華を添えていく。さらに観客8人をステージ上に招いてシンディ・ローパーの“True Colors”をカバーする一幕も。なんでも最初に下北沢でライヴをしたときのお客さんが8人だったからだそうで、「それが今ではこんなに沢山の人の前で歌えるなんて!」と、1万2千人のオーディエンスを前に感慨を露わにする。こういう天真爛漫で屈託のないキャラクターが随所で全開になる点も、miwaが愛される理由である。椅子に座って“片想い”をアカペラで届けた後は、アコギを掻き鳴らしながら“don't cry anymore”を熱唱。まっすぐで凛とした歌声が、オーディエンス一人一人の心と共鳴しながら武道館を震わせていくさまは圧巻だった。
“Faith”からはクライマックスに向けて猛ダッシュ! どんどん熱を帯びていくmiwaの歌に導かれ、総立ちになったオーディエンスのクラップやオイコールも盛大になっていく。続く“again×again”では、火花飛び散るようなソリッドなギター・ソロが炸裂。「この曲はリクエストが多かったので初めてアコギで挑戦しました。メッチャ練習したの。すっごいドキドキしたぁ」と、プレイ後に話すmiwaの姿が何とも微笑ましかった。そして今後も音楽とともに生きていく決意を“Delight”で伝えると、本編ラストの“つよくなりたい”へ。武道館の天井を突き抜けるような歌声が、どこまでもパワフルに、雄大に響いていた。
アンコールではまず、“ミラクル”を披露。回転するステージ上から瑞々しい歌声と笑顔を振りまいて、場内を陽性ムード一色に染めていく。東西南北それぞれの客席をバックに記念撮影を行った後は、“希望の環(WA)”で盛大なシンガロングを導いて大団円。そして客席に一礼をした直後、感極まったmiwaが涙ながらに告げたのが、冒頭の言葉だった。歌を愛し、夢と希望をひたむきに追い続けることで、シーンの先頭を走る歌姫へと成長したmiwa。そのピュアな信念は、今後も多くの人々の心を捉えていくことだろう。4月8日には約2年ぶりのアルバム『ONENESS』をリリース、それに伴うバンド編成の全国ツアーも3月28日にスタート。その小さな身体から放たれるエネルギッシュな歌声が、今年も日本中を元気にする。(齋藤美穂)
■セットリスト
01.441
02.君に出会えたから
03.春になったら
04.ハツナツ
05.めぐろ川
06.オトシモノ
07.ヒカリヘ
08.Napa
09.True Colors
10.片想い(アカペラver.)
11.don't cry anymore
12.Faith
13.again×again
14.Delight
15.つよくなりたい
(encore)
16.ミラクル
17.希望の環(WA)
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レポート中にもある約2年ぶりのアルバム『ONENESS』の詳細はこちら。