ニューヨーク市警、ウィキペディア上でチャンバワンバのメンバー名を改竄していた

ニューヨーク市警、ウィキペディア上でチャンバワンバのメンバー名を改竄していた

昨今問題視されているアメリカの警察官による職権乱用について、ニューヨーク市警の端末からウィキペディア英語版での記述に編集が加えられていたことが明らかになっている。

警察によるウィキペディア記事編集は2006年以来行われてきたことがIPアドレスから明らかになっていて、特に2006年に警察によって50発銃撃され結婚式前日に絶命したニューヨークの黒人青年ショーン・ベルの銃撃死事件、1999年にニューヨークで丸腰の状態で警官に41発銃撃されて命を落とし、ブルース・スプリングスティーンやワイクリフ・ジョンらが楽曲でも取り上げたギニア系移民のアマドゥ・ディアロの銃撃死事件、さらに昨年ニューヨークで警官に取り押さえられた際首を絞められて絶命した黒人男性エリック・ガーナーの窒息死事件の記事についての編集が頻繁に警察の端末から行われていたという。

たとえば、ガーナー事件については、もともと「(首への)絞め技は禁止されている」という記述だったのが「絞め技は法的には許されているが禁止されている」と書き換えられたり、「ガーナーは宙に両腕を上げた」という記事が「ガーナーは話しながら両腕を振り回した」と改められたりしていたというが、ウィキペディア編集者によってほとんどの編集がもとの記述に戻されたという。ただ、ガーナーの記事に関して言えば、3か所ほどは警察の編集のままで残されているとニュース・サイトのキャピタル・ニューヨークが伝えている。

さらにニューヨーク市警による編集は音楽方面にも及んでいて、ラッシュのベースのゲディー・リーの愛用ベースに関する「ゲディーがミシガン州カラマズーの質屋で購入した1972年型フェンダー・ジャズ・ベース」という記述が「1973年型フェンダー・ジャズ・ベース」と直されていたとか。

また、チャンバワンバのバンド・メンバーについても編集が行われていて、ルー・ワッツ、ボブ・ホエーリー、ジュード・アボットの3人のメンバーの名前が削除され、その代わりにマーク・クラレジェヴィック、ダニー・レヴィーン、ポール・ロウの3名の名前が加筆されていたが、3人とも市警職員の氏名であることが判明しているという。
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