アリス・クーパー、作品準備中のスーパー・バンド、ハリウッド・ヴァンパイアズを語る
2015.06.24 11:53
アリス・クーパーはジョニー・デップらと結成したスーパー・バンド、ザ・ハリウッド・ヴァンパイアズについて語っている。
ザ・ハリウッド・ヴァンパイアズはアリスとジョニーのほか、イーサン・ジョンソン、ジョー・ペリーとで結成されていて、現在、アルバムを制作していると伝えられている。アルバムに参加しているゲストとしてはポール・マッカートニー、ブライアン・ジョンソン、デイヴ・グロール、ザック・スターキー、マリリン・マンソンらの名前が挙がっているとか。
そもそもハリウッド・ヴァンパイアズとはアリスが70年代につるんでいた飲み仲間のことを指す言葉で、アリスのほかに、ジョン・レノン、リンゴ・スター、キース・ムーン、ハリー・ニルソン、バーニー・トーピン、ミッキー・ドレンツらがメンバーとして知られていて、夜な夜なこの顔触れで飲んでいるところがどこかしらで見かけられたとされている。
今回アリスはこの飲み仲間にちなんだバンドをジョニー・デップと結成することにしたと次のようにNMEの動画で語っている。
「今度のバンドを結成して、もうくたばっちゃった数々の酔っ払いの親友たちを祝福しようよってことになったんだよ。そもそも俺たちの兄貴分たちってみんな27くらいで死んでるんだよ。ザ・ドアーズのジム・モリソンとか、ドアーズとは一緒にツアーをしたし、あとジミ・ヘンドリックスなんかは俺たちの親友のひとりだったし、俺たちはこういう連中とさ、よく飲んだりしてたんだから。事の起こりはジョニー・デップと俺とで映画の『ダーク・シャドウ』に出演した時に、ある晩、ロンドンの100クラブに行って、店のただの雇われバンドをやろうって話になったんだよ。一切派手なことはなしにして、"ブラウン・シュガー"をやれっていう声が上がれば、ひたすらそれをやると。とにかく、そうやって楽しんでみようってことになって、やってみたら、カヴァーをやってるのが本当に楽しくて、それで俺たちのもうくたばっちまった酔っ払いの友達たちのカヴァー・アルバムをやったらどうだろうって話になったんだよ。それで名前を挙げていったんだよね、ジョン・レノン、ハリー・ニルソン、ザ・フーのキース・ムーン、T・レックスとそうやってリストを作っていくと、このすごいリストだったら曲選びも簡単だって、すぐにアルバム作れるよってことになったんだ。だから、これはアリス・クーパーとしてのアルバムじゃないんだ。ハリウッド・ヴァンパイアズとしてのアルバムなんだね」
また、レコーディングではポール・マッカートニーとの共演も実現したというが、アリスはポールと共演した時のことを次のように振り返っている。
「ポールは本物のロッカーだよ。ポールは自分のバンドをやってなかったら、パブでほかの連中と演奏してたまでの話なんだ。とにかく演奏するのが大好きなんだよ。ポールとなれば、どうしてもビートルズの人でしょってことになるけど、あくまでも元ビートルズってことなんだよね。それにポールは誰よりもたくさん曲を書いてきたし、特に自分のことを振り返ったりもせずに、自分の信じていることをやってるだけなんだ。そのポールがさ、俺たちと一緒のスタジオに入ってきて、ピアノの前に座ると、『じゃあ、ぼくは高音部を歌うから、きみは……』って始めるわけだよ。俺たちときたら(笑)、もう……『(声を出さずに)マジもんのポール・マッカートニーだよ!!』ってビビったけど、でも、やってみたら、ただのバンドの一人だったんだ。だから、今じゃもうポールに会っても『おっ、ヴァンパイアじゃないか』って言うだけなんだ……それにジョンもヴァンパイアだったから。ジョン・レノンはヴァンパイアの一人で、俺たちと夜な夜な痛飲してたんだよ(笑)」
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