ビートルズが発掘したイギリスを代表する女性歌手シラ・ブラックが他界

ビートルズが発掘したイギリスを代表する女性歌手シラ・ブラックが他界

ザ・ビートルズがリヴァプール時代に発掘し、その後イギリスを代表する歌手となったシラ・ブラックが8月2日に他界した。シラは南スペインにある別荘で死亡しているところを発見されたというが、死因などは明らかになっていない。享年72だった。

シラはかつてビートルズがレギュラーで出演していたリヴァプールのキャヴァーン・クラブのスタッフとして働いていたところ、ビートルズに才能を見出され、ビートルズのマネージャーのブライアン・エプスタインに紹介される。その後エプスタインのつてでジョージ・マーティンに引き合わされ、ビートルズと同じレーベルのパーロフォンと契約することになった。

シラは1963年9月にレノン=マッカートニー作曲の"Love of the Loved"でデビューを果たし、セカンド・シングルではディオンヌ・ワーウィックの"恋するハート"をカヴァーするとこれが60年代のイギリスの女性アーティストでは最大のヒットとなり、以後もヒット・シングルを量産した。また、66年に映画『アルフィー』の主題歌"アルフィー"のイギリス・ヴァージョンのヴォーカルを務め、作曲とプロデュースを手がけたバート・バカラックに高く評価されることになった。その後もテレビのパーソナリティとしても幅広く活躍していた。

シラの楽曲を数多く手がけたポール・マッカートニーは次のようにシラの死を悼んでいる。

「シラの訃報には本当にショックを受けています。シラは本当に素敵な子で、その明るさで周りのみんなを元気づけてくれる人でした。シラとはキャヴァーン・クラブのクローク係だった時に初めて会って、それから何度となく一緒に過ごしてきたけれども、いつでもとにかく周囲を楽しくさせる佇まいを持っていたから、本当に一緒にいると楽しかったです。すごく個性的な声の持ち主で、この声がいつもどこか楽しげでした。知り合いになれて、かけがえのない友達にしてもらえて本当によかったと思います」

そのほか、さまざまなアーティストが追悼をツイートしている。

リンゴ・スター「シラ・ブラックが亡くなってしまったと今聞きました。シラはぼくたちの親友で本当に寂しくなります。シラにピースを。ご遺族にピース・アンド・ラヴを。R&B(リンゴとバーバラ)」

ボーイ・ジョージ「さようならシラ。R.I.P.(ご冥福を)"恋するハート"https://www.youtube.com/watch?v=ykd7172CUeA&feature=youtu.be

パロマ・フェイス「R.I.P.シラ。イギリスの宝にして、歌手にして、子供の頃大好きだったテレビ番組『ブラインド・デート』の司会者」

キャット・ディーリー(テレビ司会者)「素敵な女性と歌った思い出……それも最高の人https://instagram.com/p/54vbCDh3Sc/

デヴィッド・ハッセルホフ「シラ・ブラックとはテレビ討論番組の『ルース・ウィメン』でご一緒させていただきましたが、ものすごくオーラがあって、やさしくて、魅力的で、とても楽しそうに笑う人でした。神様の祝福がありますように」

アリソン・モイエ「カレンダーの紙が音を立てて吹き飛ばされていくよう。初めて買ってもらったダンセット(廉価版のレコードプレーヤー)とディスクから遠く離れて、シラ・ブラックが旅立ってしまった。少女のような人、さようなら」

ル・ポール「友達とブランチをとっていると、不思議といつも話題がシラ・ブラック、ベティ・ホワイト、ジェニファー・グレイに落ち着く」

ジャンゴ・ジャンゴ「シラ・ブラックの訃報が悲しいです……子供の頃に観たシラのテレビ番組は大好きだった」
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