「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!

  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走! - all pics by 岡田貴之

    all pics by 岡田貴之

  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!
  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!
  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!
  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!
  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!
  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走! - all pics by 岡田貴之
  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!
  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!
  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!
  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!
  • 「楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ」――aiko、3度のアンコールでツアー完走!

約1年半ぶりとなるライヴハウスツアー「Love Like Rock vol.7」を敢行してきたaiko。その最終公演が、2015年7月11日、Zepp Tokyoにて行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

--------------------------

aikoがライヴハウスで開催するライヴシリーズ「Love Like Rock」の第7回目となる「Love Like Rock vol.7」が、8月11日ついにZepp Tokyoでファイナルを迎えた。およそ1年半ぶりに開催され、今年4月から7都市25公演をまわった今回のツアー。ステージから花道が伸び、センターステージが設置された会場には、久しぶりに近い距離でaikoを見られるとあって、開演前から満員のお客さんの尋常ではない熱気が立ち込めていた。

「もっと熱くなるかもしれへんから覚悟しといてや」。最初のMCで挑発的に言い放ったaikoの言葉どおり、この日は最初から最後までaikoとお客さんが全力で気持ちをぶつけ合うとても濃密なライヴだった。紗幕を使い、激しく地面に叩きつける雨粒のなかで歌い出した1曲目は“雨は止む”。白いワンピースをふわふわと翻しながら歌った“染まる夢”では、アグレッシブなバンドサウンドと共にレーザーの閃光がお客さんの頭上を駆け抜けた。サポートメンバーは、いつもの弥吉淳二(G)、須長和広(B)、佐藤達哉(Key)、佐野康夫(Dr)に、芳賀義彦(G)を迎えた布陣。「Love Like Rock」に名に相応しく、aikoの楽曲のなかでもとりわけアップテンポなナンバーを力強いグルーヴで支える。

開始早々のあまりの暑さに「クーラーお願いします! 涼んでから歌おう(笑)」と、長めのMCタイム。そこかしこから「aiko!」「かわいいー!」と呼ぶお客さんの声に、aikoは「はいよっ!」と、気さくに応えては、「また来てくれたん?」と、親しげに話しかける場面も。下は10代から上は60代の方まで、aikoが次々と目が留まったお客さんに声をかけていくので、フロアは涼むどころか、より強くaikoを求める声でぐんぐん熱量が高まっていった。

大人っぽく揺れる3拍子のリズムにのせて狂おしい夜を描いた“すべての夜”から、疾走感のあるサウンドに大切な人を想う強い気持ちを綴った“エナジー”、ゆったりとしたテンポで秘めた想いを独白する“ボブ”などを、立て続けに披露していった中盤。aikoが独特のメロディラインで紡ぐ恋愛ソングには、愛らしさのなかに、どこか恋焦がれる女性の艶っぽい色気や情念が見え隠れする。さらに、光のほうへとトンネルを潜り抜ける映像と共に届けた“トンネル”から、真っ赤なベルベットの緞帳の前に立ち、ジャジーなアンサンブルを聴かせた“シャッター”へ。ふだんは無骨な佇まいのライヴハウスも、この瞬間、aikoが作り上げたエレガンスなムードにいつもとは違う表情を見せる。

「男子ー! 女子ー! そうでない人! メガネ! コンタクト! 裸眼! レーシック! バンド! サイドスタッフ! PA席! 警備のお兄さん!」と、会場の隅々まで盛り上げていくaikoは終盤に差し掛かって、いっそうパワフル。“夢見る隙間”“あたしの向こう”といった最新ナンバーを流麗なピアノのフレーズにのせてスリリングに披露すると、高速回転するミラーボールの眩い光に包まれて“運命”。そのまま雪崩込んだ“ジェット”では発射された銀テープがフロアを舞い、サポートメンバーのソロ回しも勢いに拍車をかける。そして、「今年の夏は、このZepp Tokyoで見た“花火”を思い出してほしいと思います!」と繋いだのは、ラストナンバー“花火”。1999年に初めてaikoの名を広く知らしめたこの曲は、あれからいくつもの夏を超えてなおフレッシュで甘酸っぱい匂いを放っていた。

熱烈なaikoコールを受けて、ツアーTシャツに合わせたボーイッシュな衣装に着替えたaikoが再び姿を現した。「みんなの顔一人ひとりを見ながら歌うと、もっとがんばらないかんなと思いました。みんなのことも応援してるから、一緒にがんばろう。ね、傷も舐めあってな(笑)。ちょっとでも笑う時間が多いほうがいいと思います」と、aiko。その声が感極まって少し震えていたように聞こえたのは、わたしだけだろうか。そして披露した“未来を拾いに”では、スクリーンに《楽しい事なんてこの世には死ぬほど沢山あるのよ》と歌詞が映し出され、そのポジティブなメッセージが会場に沁み渡っていった。全3曲を歌い、何度も「ありがとう!」を繰り返してステージ袖へと消えたaiko。だが、エンディングムービーが終わったところで、なんと再びセンターステージから登場した。ダブルアンコールでは、“さよなランド”など2曲を披露。「名残惜しいね」と言いながら、再びステージを去ったが、いつまでも声援と拍手が鳴りやまない。すると、まさかのトリプルアンコール。「SEが鳴っても、アナウンスが流れても、みんなの声がステージに戻してくれるんです!」と、“愛の病”など、さらに3曲を披露したのだ。気がつけば、すでに開演から3時間を超え、曲数は全25曲。「こんなに歌ったことはない!」と、未知の領域へと足を踏み入れたaikoは、「初めての経験をありがとうございました」と最後に深く頭を下げた。気がつけば、先ほど着替えたばかりのTシャツも汗でびっしょり。まさに完全燃焼のライヴだった。(秦理絵)

●セットリスト

01. 雨は止む
02. 染まる夢
03. 陽と陰
04. ボーイフレンド
05. すべての夜
06. 透明ドロップ
07. エナジー
08. ボブ
09. milk
10.トンネル
11. シャッター
12. ぬけがら
13. 夢見る隙間
14. あたしの向こう
15. 運命
16. ジェット
17. 花火

(encore)
18.ドライヤー
19.未来を拾いに
20.恋愛ジャンキー

(encore 2)
21.さよなランド
22.帽子と水着と水平線

(encore 3)
23.愛の病
24.鏡
25.be master of life

--------------------------
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする