ザ・ストライプスのジョシュ・マクローリー、新作でのヒップホップからの影響を語る

ザ・ストライプスのジョシュ・マクローリー、新作でのヒップホップからの影響を語る - ザ・ストライプス『リトル・ヴィクトリーズ』発売中ザ・ストライプス『リトル・ヴィクトリーズ』発売中

先月待望のセカンド・アルバム『リトル・ヴィクトリーズ』をリリースしたザ・ストライプスは新作制作で潜った成長などについて語っている。

バンドは音楽サイトのミュージック・フィーズの取材に応えているが、海外では8月21日まで新作がリリースされていなかったことを踏まえて夏フェスでの受けはすごいものだったと振り返っていて、フランスでは観客3万人がとんでもなくヒートアップして、おかげで自分たちのライヴ・パフォーマンスの向上にも繋がったと語っている。さらに6月のグラストンベリーでは急遽出演が中止となったアジーリア・バンクスの穴を埋めたことについて、ジョシュ・マクローリーは次のように語っている。

「そんなに悪くないライヴだったと思うけど。2日くらい前に言われたのかな。木曜日に知らされて、演奏したのは土曜の午前中っていう感じだよね。うん、でも、グラストンベリーって最高だよね。予期してなかったことだったし、あまりにも急なことだったから、早朝に現場に行って、午前中のセットをこなして、そのままロンドンに向かわなきゃならなくて、ただずっと移動してるって感じだったんだけど。それで飛び込みみたいな感じで参加して、ライヴをやってさっさとずらかったわけだけど、すごくいい感じだったとは思うなあ。土壇場での緊急参戦だったから誰もいないもんだと思ってたけど。それにアジーリア・バンクスのお客さんがぼくたちとかぶってるわけもないしね。うん、でも最高だったよ」

また、新作でよりグルーヴやリズムのアプローチが多様化した背景については次のように説明している。

「作曲という意味ではヒップホップは大きな影響源になったと思うよ。ヒップホップのリズムとか、ラッパーの歌詞のフロウの仕方とか、あるいはビートの手前でラップに入ることとか、そうすることでヴォーカルとドラムの相関関係だけでも独自のリズムを生み出せることとかにすごく興味を持ったんだ。本当にすごいなと思って、それで曲を書いてる時もドラム・ループを用意して、それにまず歌詞を書いてみて、それからメロディを考えていったくらいなんだよ。それでね、今度のアルバムにはもっとグルーヴが増えてるんだと思うよ。たぶんね、いろんな影響が入ってきてると思うし、メンバーのみんなもそれぞれにいろんなものに影響されてるんだろうなと思うんだ。ぼくの場合、ファンクとか、ヒップホップとかソウルとかたくさんあったかな。新作の曲はもっとそういういろんなグルーヴに乗っかってるんだけど、ファーストではすべてがフォー・ビートって感じで、今度のアルバムではもっといろんなダイナミックな展開やコントラストがあると思うんだよ」

さらにいろんな現代的な影響もあるということをジョシュは次のように説明している。

「今回は直接にモダンな影響をもっと受けてるんだよね。ヒップホップからの影響とそれへのアプローチをどうやったかということだけでもね。でも、今度の作品全体としてもそこが一番いいところで、ぼくたちが今生きているのは5、6週間に一度くらい、すべてを変えてしまうような新しいものを引っ提げた人が登場するような時代で、その後でまた別な人が出てくるわけだから、ものすごい発展が続いているんだよね。だから、ファンクに6週間くらいイカれて、それからジャズに没頭するか、あるいはあるバンドにぞっこんになるということがありえるのは素晴らしいことだと思うし、今度のアルバムについてはもっと個々の影響が大きかったと思うし、だから全員が集ってみんなの中間地点を探ったっていうことなんだよね。ファースト・アルバムでは影響にしても、4つか5つくらいしかなかったように思うし、その先どういうアルバムを作りたいかということについては全員でよくわかり合ってる感じだったから、だから今度の新作はものすごくオープンなものになったんだよ。それで今度のアルバムはファーストよりももっとストライプスとしてユニークなものになってるんだよね、というのはストライプスじゃないとこういうユニークさはほかの誰にもできないよねっていうもんになってるからなんだ」
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