パスピエが昨日9日に発売した最新アルバム『娑婆ラバ』のディスクレビューはこちら!
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アップデートされる最高傑作
《何も言わないで 笑いながら さあ始めよう/手加減の無い未来を》(“手加減の無い未来”)からはじまり、《素顔は見せずに、誰が為の歌を/貴方にはこの歌を歌うから》(“素顔”)で幕を閉じる――このストレートさである。パスピエの3rdアルバムに漂うのは、これまでリリースの度にアップデートしてきたパスピエらしさに加わった、生命力がもたらす絶対的な強さだ。磨きをかけてきたポップセンスは進化・深化し、パスピエが描くポップスの「その先」の景色を見せている。クラシック、ジャズ、EDMなどのダンスミュージックをはじめ、チャイナ風の“ハレとケ”や沖縄などのお囃子のリズムが楽しい “つくり囃子”など幅を広げたサウンドメイキング。より緻密に計算されたアレンジ。そして、音のひとつひとつに揺らぐことのない意志が漲り、5人の溢れ出る感情が楽曲のレベルをさらに押し上げている。
『娑婆ラバ』というアルバムタイトルのように、悩みや苦しみの多い世の中で、自分たちの音楽を貫き、軽やかに道を切り開いていく様は無敵感すら漂う。紛うことなき傑作の誕生。(岡崎咲子)
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『娑婆ラバ』収録曲“つくり囃子”のミュージックビデオはこちら。
リリースの詳細は以下の通り。
●リリース情報
『娑婆ラバ』
初回限定盤:WPZL-31097/8 ¥3,500(本体)+税
通常盤:WPCL-12236 定価¥2,500(本体)+税