ノエル・ギャラガー、"Don't Look Back In Anger"とレディオヘッドを語る

  • ノエル・ギャラガー、"Don't Look Back In Anger"とレディオヘッドを語る
  • ノエル・ギャラガー、"Don't Look Back In Anger"とレディオヘッドを語る - オアシス『Don't Look Back In Anger』

    オアシス『Don't Look Back In Anger』

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12月2日にマンチェスターのO2アポロでライヴを予定しているノエル・ギャラガーだが、"ドント・ルック・バック・イン・アンガー"とレディオヘッドについて語っている。

エスクワイア誌の取材を受けたノエルはキャリアや生い立ち、薬物など実に広範な話題についてざっくばらんに語っているが、"ドント・ルック・バック・イン・アンガー"からレディオヘッドへの話題を次のように展開してみせている。

「"ドント・ルック・バック・イン・アンガー"はパリで雨の降ってる夜に書いたのを憶えてるよ。ストリップ劇場での出番を終えたばっかりで、ストリッパーの女の子たちが俺たちと入れ替わりでステージに出て行ったんだよね。俺たちなんて鼻くそみたいなもんで、まだどうでもいいちっぽけなバンドだったんだ。それからホテルの部屋に戻ってあの曲を書いてこう思ったのを憶えてるよ、『これはレコーディングしてみたらかなりいい感じになるかも』って。あの時ね、この曲をみんなが葬式でかけたり結婚式でかけたりするようになるんだってわかってたら、きっと仕上げられなかっただろうな。プレッシャーが重すぎてさ。技術的なところでは、俺より上のソングライターはいくらでもいると思うよ。ガーディアン紙のライター陣ならどういう人がいるか教えてくれるはずさ。けど、ほかの人たちの曲で世代まるごとひっくるめて心を動かしたような曲ってあるのかよって俺は訊きたいね。レディオヘッド? 大体、レディオヘッドの曲なんてみんないつ聴いてるんだよ? 出かけてる時、それとも家に帰って来てから? どう考えても、よくわからないんだよな」

「だからさ、トム・ヨークにも"モニー・モニー"(トミー・ジェイムス・アンド・ザ・ションデルズの1968年のヒット曲)くらいいい曲が書けたら、俺たちにも声をかけてよって話なんだ。俺と奥さんとで何年か前にコーチェラ・フェスティヴァルに行ったことがあって、その時のヘッドライナーがレディオヘッドだったんだ。それで『もう一度だけ、連中のことを試してみようか。レディオヘッドを観てみよう』ってことにしたんだよ。美しく晴れ渡った夜でね。お客さんの合間を抜けながら歩いてると連中が出て来て、なんかポスト・テクノ的なものをやり始めたんだ。『デ、デ、デ、デ』って感じで。ちょっとがっかりだったよね。こりゃすげーやって感じで。そうしたら、あいつが歌い出してさ。あっ、こりゃだめだ、だめだめってなって。俺たち夫婦は飲んで騒ぐのが好きなんだ」

「"ドント・ルック・バック・イン・アンガー"ほど聴き手と繋がるような曲はもう書けるはずがないと思うけど、でも、だからって毎朝なんか曲を書いてみるのをやめるわけじゃないよ。それに今でも、まだまだ書かれていない傑作曲がいくらでも眠ってると思うんだ。それにね、ある曲をなんとか仕上げようとしてるまさにその瞬間、いい曲を名曲にしてみせるくだりを急に閃くこともまたきっとあるって俺は思ってるんだよ。どんなソングライターとも同じで、といっても、俺は自分をソングライターだとは思っちゃいないし、なぜかってソングライターって呼ばれる連中ほどファッキン退屈な連中はいないからなんだけど、でも、作曲をする人間だったら自分にとっての最高傑作はまだまだこれからくると思ってるもんなんだよ。ただ、きっともう俺の場合にはすでに書いちゃったのかもしれないってことくらいはちゃんと自覚してるんだけどね」
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