チャーチズ、大躍進! 2/17に行われた一夜限りのスペシャル単独公演を速報レポート

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昨年9月にセカンド・アルバム『エヴリ・オープン・アイ』をリリースしたチャーチズが、昨日2月17日、東京・赤坂BLITZで一夜限りの単独来日公演を行った。

RO69では、2014年以来およそ2年ぶり、完全ソールドアウトとなった同公演のオリジナル・レポート記事をお届けします。

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【チャーチズ @ 赤坂BLITZ】

個人的にチャーチズのライヴを見たのは2013年のサマーソニック以来だろうか。アルバム・デビューもまだなのにいきなり日本の大型フェスに抜擢され、ローレン・メイベリーは明らかに緊張気味だった。そのぎこちないパフォーマンスは自意識の仮面をつけたままにも見え、正直な話、キュートではあったけれどもエンタテインメントとしてはまだまだ熟成と経験が足りないと思ったことは事実。テレが入ったヴォーカリストほどかっこ悪いものはない。

だがその後の2年間で350回以上という、まるでアメリカのどさ回りバンドのような過酷なライヴ・サーキットを積んだという彼ら、というよりローレン嬢は、一皮も二皮もむけ、見違えるほど逞しいヴォーカリストに成長していた。グレーの横縞のスカートに黒のトップスというシックな装いでステージ全体を縦横に動き回り、歌い、フランクに客席に話しかける。歌唱力は格段に安定し、ステージさばきは堂々として動じない。時にビートにあわせキレキレのダンスを披露し、時にまるで年頃の娘の日常会話のようなさりげないトークで一瞬で客席を和ませ、親近感を持たせてしまう呼吸も見事。グラスゴーの田舎のインディ・ロックの殻をおしりにくっつけたままだった以前の彼女は見事にプロフェッショナルな、垢抜けたポップ・スターに成長していた。それでいてアイドルとしてのフレッシュなキュートさはまったく失っていない。めちゃくちゃ可愛かったですとも、ええ。

もちろんイアン・クックとマーティン・ドハーティのミュージシャンとしての堅実で安定した力量は今回も遺憾なく発揮された。ローレンのポップ・アイコンとしてのキュートさを生かすなら、サポート・ミュージシャンを入れバンドの編成を大きくしてもう少しコンテンポラリーな音楽性を目指す方向も考えられるだろうが、80’s風のレトロでアナログなシンセ・ポップ・サウンドにこだわり続けるのが、彼らのアイデンティティなのだろう。映像は使わず照明だけで世界観を作っていく演出はその音楽性に見合っているし、以前と比べるとライヴ映えする曲が増え、観客の共有度も格段に高まっている。マーティンのひょうきんなキャラクターがうかがえたのも楽しめた。

会場は完全ソールドアウト。計1時間15分にも満たない演奏時間は少し物足りなくも思えたが、これぐらいでさっさと終わるから余韻が残る。次はフェスの大きなステージで、2013年のリベンジをぜひお願いしたい。(小野島大)

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