イーグルス・オブ・デス・メタルのジェシー、銃規制で救われたテロ被害者はいないと訴える


昨年11月にパリで起きた同時多発テロでライヴ中に襲撃に遭ったイーグルス・オブ・デス・メタルのジェシー・ヒューズは、銃の所有は必要なことだと訴えている。

イーグルス・オブ・デス・メタルは事件以来となるパリ公演を2月16日にオランピアで実現させたが、ジェシーはフランスのメディアの取材に応え、事件について涙ながらに振り返りながらも、銃規制はフランスにとってなんの役にも立たなかったはずだと訴えた。

もともとジェシーは近年アメリカで訴えが強くなっている銃規制の動きに反対の立場を取っていて、一般人の銃所持を合法とする現体制についての賛成派として知られているが、今回のジェシーの訴えの火種となったのは、テロ事件以来、銃規制についての意見は変わったかと取材陣から訊かれたことで、「それとこれとはまったく関係ない」と断定すると次のように訴えた。

「きみたちフランスでの銃規制はあのバタクランで人がファッキンひとりでも死ぬのを防げたと思うのかい? 防げたというやつがいるんだったら、俺はそいつの顔が見たいね、なぜかというと俺はそうは思わないからだよ。あの事件を終わらせた唯一のものは、銃火器を持って死と向き合って突っ込んで行った、俺がこの世で見た最も勇敢な男たち(警官隊)なんだ」

「もちろん、俺の意見に反対する人もいるはずだけど、俺には神様が男と女を作って、その晩に銃も作ったことで全員が平等になったとしか思えないんだ。ただ、俺はそういうことになってるのが本当は嫌なんだよ。もし俺の考えに少しでも変化があったとするなら、それは、誰も銃を持たない日が来るとしたら、それまでは全員が持たなくてはならないと思えるようになったことだね」

「なぜかというと、銃を持ってるやつが死んだという事例を俺は知らないし、だから、全員が銃を持てるようにしてほしいと思うし、死ななくてもよかったやつが死んだという事例なら俺は見てきているということなんだ。よくわからないけど」

さらに別のメディアには「アメリカではもう俺は銃を持たずに出かけることはないんだ。それはそれで面倒だと思うよ。それに俺は別に被害妄想じゃないから。カウボーイを気取ってるわけでもないんだよ……でも、なんかあった時の準備はしておきたいんだよね」とも語った。