ジミー・ペイジやエリック・クラプトンからデイヴ・グロールやデーモン・アルバーンまで、キャリアを通して複数のバンドに在籍していた(いる)ミュージシャンたちは少なくない。
本記事では、そうしたミュージシャンたち10名を、「NY Daily News」や「Mental Floss」に掲載された記事を参考にご紹介。
それぞれのミュージシャンの在籍バンドを、彼らの功績と共に紹介していく。(アルファベット順)
クリス・コーネル
在籍バンド:サウンドガーデン/オーディスレイヴ
サウンドガーデンで活動していたクリス・コーネルは、元レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのメンバーたちと共にオーディオスレイヴを結成。
ザック・デ・ラ・ロッチャ脱退後のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがクリスと共に新バンドを結成するというアイディアは、名プロデューサー、リック・ルービンの発案だったのだとか。
2007年の活動休止までに3枚のアルバムをリリースしたオーディオスレイヴだが、その3枚すべてが全米チャートのトップ10入りを果たしている。
デーモン・アルバーン
在籍バンド:ブラー/ゴリラズ
ブラーでのデビュー後またたくまにブリット・ポップの代表格として成功を収めたデーモン・アルバーンは、1998年からブラーと並行してゴリラズを始動。
デーモン・アルバーンのブラーとゴリラズでの成功は言わずもがなだが、この2バンドの他にもAfrica Expressやザ・グッド,ザ・バッド・アンド・ザ・クイーン他多数のプロジェクトを抱えている。
デイヴ・グロール
在籍バンド:ニルヴァーナ/フー・ファイターズ
1994年のカート・コバーンの死後、自身で制作していた楽曲群を『フー・ファイターズ』としてリリースしたデイヴ・グロール。当初はここまで大きなバンドになるとは想像していなかったようで、「Rolling Stone」に対し「フー・ファイターズが1ヶ月半以上持つと分かってたらもっと違う名前にしていた」と語っていたこともある。
1995年の『フー・ファイターズ』のリリース後、メンバーの加入と脱退を繰り返しながら現在の編成になったフー・ファイターズは、1stアルバム以外の作品すべてで全米チャートのトップ10入りを果たしている。
エリック・クラプトン
在籍バンド:クリーム/ヤードバーズ他
その卓越したギター・スキルが買われ弱冠18歳でヤードバーズに加入したエリック・クラプトンだが、加入後わずか2年ほどでヤードバーズを脱退。その後ザ・ブルースブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイス、デレク・アンド・ザ・ドミノスでのキャリアを経て、ソロ活動に専念する。
バンド活動は定着しなかったクラプトンだが、ソロとしてのキャリアに専念してから行ったジョージ・ハリスンやB.B.キング、スティーヴ・ウィンウッドらとのコラボレーションは広く知られている。
ジャック・ホワイト
在籍バンド:/ザ・ホワイト・ストライプス/ザ・ラカンターズ/ザ・デッド・ウェザー
自身のレコード会社サードマン・レコーズを経営しながら近年はソロ活動を邁進しているジャック・ホワイトは、1999年にザ・ホワイト・ストライプスとしてメジャー・デビュー。2011年の解散までに多数のヒット作を残した。
ジャックはホワイト・ストライプスとして活動する傍ら、2005年にザ・ラカンターズを、2009年にザ・デッド・ウェザーを結成。3つのバンドすべてで全米トップ10入りするアルバムを生み出している。
ジミー・ペイジ
在籍バンド:ヤードバーズ/レッド・ツェッペリン
セッション・ミュージシャンとしてキャリアをスタートさせたジミー・ペイジは、その後ヤードバーズでギタリスト(当初はベーシストとして加入)として活躍したあとレッド・ツェッペリンを結成。
その後の功績は誰もが知るところであり、ツェッペリンの結成から50年を迎える今年には様々な周年企画が計画されている。
ジョニー・マー
在籍バンド:ザ・スミス/モデスト・マウス他
1982年にモリッシーと共にザ・スミスを結成したジョニー・マーは、1987年にバンドを脱退後、プリテンダーズやザ・ザに在籍。2000年代に入りモデスト・マウスに加入し、翌年にリリースした『We Were Dead Before the Ship Even Sank』は全米チャート・トップの売上を記録した。
モデスト・マウスでの活動はわずか2年に留まり、その後ザ・クリブスに約3年間在籍。脱退後はソロ活動に専念し、近年では映画『インセプション』のハンス・ジマーのサウンド・トラックでギタリストを務めたことも話題になった。
ジョシュ・オム
在籍バンド:カイアス/クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ/イーグルス・オブ・デス・メタル他
1995年にカイアスが解散してからはクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジを軸にイーグルス・オブ・デス・メタルやスーパー・グループ、ゼム・クルックド・ヴァルチャーズなどでの活動やその他複数のソロ・プロジェクトを並行して行っているジョシュ・オム。
プロデューサー業やバック・バンドとしての活動でも成功を収めており、アークティック・モンキーズの『ハムバグ』(2009)でプロデューサーを務めた他、『サック・イット・アンド・シー』(2011)や『AM』(2013)ではバック・ボーカルを担当。近年では、2016年にリリースされ好調な売上を記録したイギー・ポップの最新アルバム『ポスト・ポップ・ディプレッション』(2016)でもプロデューサーを務めた。
また、2017年にリリースしたクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの最新作『ヴィランズ』も世界的ヒットを収めている。
キム・ディール
在籍バンド:ピクシーズ/ザ・ブリーダーズ
オルタナ・ロックの代表格ともいえるピクシーズの活動休止前、1989年にザ・ブリーダーズを結成したキム・ディール。ピクシーズもブリーダーズも活動休止を経て再始動を果たしているが、キムは2013年にピクシーズを脱退した。
ブリーダーズは2000年に活動を再開し、2002年に3rdアルバム『タイトルTK』をリリース。それから10年を経て、今年の3月に4thアルバム『オール・ナーヴ』をリリースした。
ポール・マッカートニー
在籍バンド:ザ・ビートルズ/ウィングス
ザ・ビートルズの解散後、1981年まで妻リンダと元・ムーディ・ブルースのデニー・レインと共にウィングスとして活動したポール・マッカートニー。
ザ・ビートルズでは27曲、ウィングスでは14曲のシングルが全英チャートで1位を獲得しており、ウィングス時代に手掛けた『007 死ぬのは奴らだ』の主題歌“Live And Let Die”も世界的に広く知られている。
バンド活動を終えた後はソロでのキャリアを邁進しているポールだが、1997年にはその功績が称えられ英国のナイトの称号を受勲している。
ジミー・ペイジ、デイヴ・グロールetc……複数のバンドで功績を残したミュージシャン10名
2018.03.25 16:15